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「ヌラーゲ」と呼ばれた文明が存在した地中海第二の島
イタリア本土の西に浮かぶサルディーニャ島は、地中海ではシチリア島に次ぐ大きな島です。この島で人類が暮らし始めたのは新石器時代に遡り、早くからヨーロッパやアフリカからいろいろな民族が移り住んで、紀元前18世紀頃からは「ヌラーゲ文明」と呼ばれる先史文化を発展させました。現在もピラミッド状の要塞ヌラーゲが点在しており、これらは『バルーミニのスー・ヌラージ』として1997年に世界遺産に登録されています。
「妖精の家」と呼ばれる地下墓地群
ヌラーゲ文明から遡ること約2,000年、新石器時代中期から青銅器代初期にあたる紀元前5千年紀~前3千年紀にかけては、島に数多くの巨石構造物や地下墓が築かれました。特に、岩をくり抜いてつくられた墓は「妖精の家」を意味するドムス・デ・ヤナスと呼ばれており、島全体では約3,500基が存在します。内部の構造は三角形や円錐状など様々で、複雑な迷路状の構造や人や動物をモチーフとした壁画装飾も見られます。これらはヨーロッパの先史時代の中でも初期の葬送伝統を示すもので、当時の埋葬習慣や信仰・社会構造などを反映した貴重な遺産です。
アクセス
日本からイタリアのローマまで直行便で約12時間。その後国内線に乗り継ぎ、サルディーニャ島まで約1時間10分。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
アクセス
日本からイタリアのローマまで直行便で約12時間。その後国内線に乗り継ぎ、サルディーニャ島まで約1時間10分。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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