ドゥッガの考古遺跡
ローマ時代の遺構が大半を占めるが、ヌミディア王国の痕跡もわずかに残る

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : チュニジア共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1997年 登録基準 : (ii) (iii) 遺産の面積 : 0.75㎢ バッファ・ゾーン : 0.91㎢ 座標 : N36 25 24.996 E9 13 13

about

ローマ帝国支配下で繁栄した都市

チュニジア北西部に位置し、紀元前46年に標高571mの高台に築かれた町ドゥッガは、ローマ帝国によってヌミディアが併合される前の600年以上にもわたり存在しており、おそらくヌミディア王国の最初の首都だったと考えられています。その形跡は、ハンニバルに対抗した軍長官アテバンの霊廟などにわずかながら残されています。ローマツ帝国の支配下で繁栄しましたが、ビザンツ~イスラム時代には衰退しました。現在目にすることができる壮大な遺跡は、帝国の辺境に位置する小さなローマ都市の豊かさを物語っています。

異なる文化の融合を示す優れた例

この考古遺跡は約0.75㎢の範囲に広がっており、都市のすべての構成要素を備えた完全な都市の遺構として、17世紀以上にわたる歴史の証となっています。ヌミディア、フェニキア、ヘレニズム、ローマといった異なる文化の融合を示す優れた例です。ローマ時代の建造物は、基本的にヌミディア風の都市構造の中に組み込まれています。ローマ属州アフリカの行政構造においてはそれほど重要な都市ではなかったにもかかわらず、ドゥッガには2〜3世紀に建てられた公共建築群が数多く残されています。公共広場(フォルム)を中心に、古代ローマの神々を祀る神殿があり、ユピテル神とユノ神、そしてミネルヴァ女神を祀るキャピトル神殿が核となりました。ドゥッガは北アフリカにおけるアフリカ=ローマ都市の最も保存状態の良い例とされており、古代における日常生活の様子を例外的に明確に示す遺跡です。

アクセス

日本から直行便はなく、パリ、イスタンブール、ドーハ、ドバイ等を経由してチュニス・カルタゴ国際空港へ。ドゥッガへはタクシーまたは長距離バスでテブルスークまで2~3時間、そこから乗合バスで20~30分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター(世界遺産アカデミー賞)

民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。

遺産DATA

地域 : アフリカ
分類 : 文化遺産
登録年 : 1997年
登録基準 : (ii) (iii)
遺産の面積 : 0.75㎢
バッファ・ゾーン : 0.91㎢
座標 :N36 25 24.996 E9 13 13

アクセス

日本から直行便はなく、パリ、イスタンブール、ドーハ、ドバイ等を経由してチュニス・カルタゴ国際空港へ。ドゥッガへはタクシーまたは長距離バスでテブルスークまで2~3時間、そこから乗合バスで20~30分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター(世界遺産アカデミー賞)

民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。