about
氷河と河川が創り出したヨーロッパ最深の峡谷美
モンテネグロ北部のドゥルミトル山地にあるドゥルミトル国立公園は、氷河によって形成され、河川と地下水流によって深く刻まれた息をのむような自然の美しさを持っています。その中でも、ヨーロッパで最も深い峡谷であるタラ川の渓谷は60km以上に及び、ダムや道路の影響をほとんど受けていない数少ない渓谷の一つとして、比類ない景観の多様性と魅力を誇ります。高原やなだらかな丘陵地帯に広がる高山草原が、高く険しい峰々の背景と対照をなし、深い森と氷河湖が多様な景観に彩りを加えています。
地形・地質学的に重要なカルストと岩石の宝庫
ドゥルミトル国立公園は、科学的に重要な地質学的および地形学的特徴を有しています。主要な地質学的特徴は、中期・後期三畳紀、後期ジュラ紀、後期白亜紀にかけて形成された非常に分厚く、しばしば激しく歪んだ石灰岩層であり、多数の注目すべきカルスト現象としての景観を形作っています。特に、タラ川渓谷の断崖絶壁は、公園の基本的な景観的特徴であると同時に、壮大な岩石層を露出させています。また、モンテネグロ最深の洞窟や地下河川、そして氷の鍾乳石・石筍を持つ氷の洞窟など、視覚的にも驚く地下世界も含まれています。
標高差が育んだ固有種を含む豊かな生物多様性
この多様な山岳景観は、標高450mから2,500m以上にわたる高低差を持ち、森林、高山草原、湖、河川、渓谷、洞窟など広範囲の生態系と生息地を包含しています。この高低差とアルプス気候と地中海性気候の影響により、1,600種以上の維管束植物が生息し、その多くが希少種や固有種です。また、樹齢400年に達するヨーロッパクロマツの原生林も特筆すべきです。ヒグマ、ハイイロオオカミ、ヨーロッパヤマネコなどの捕食動物や、イヌワシなどの約130種の鳥類が生息しており、高い生物多様性を示しています。
アクセス
ポドゴリツァやベラネから拠点のジニャニッツァまでバスで約3〜4時間。 ジニャニッツァから公園中心部までは車で5〜20分。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
アクセス
ポドゴリツァやベラネから拠点のジニャニッツァまでバスで約3〜4時間。 ジニャニッツァから公園中心部までは車で5〜20分。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
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