国境防衛都市エルヴァスとその要塞群
エルヴァスの歴史地区。周囲にいくつもの要塞を擁する

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ポルトガル共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2012年 範囲変更年 : 2013年 登録基準 : (iv) 遺産の面積 : 1.793559㎢ バッファ・ゾーン : 6.9㎢ 座標 : N38 52 50.23 W7 9 48

about

国の独立を守るために戦ってきた街

ポルトガルのアレンテージョ地方、平野を見下ろす丘陵上にあるエルヴァスは、人口数万人の穏やかな街です。ここは、スペインとの国境近くに位置し、古来、軍事上の要地として知られていました。大掛かりな要塞化が進められたのは17世紀に入ってからで、特に、独立をかけたスペインとの戦争において重要拠点となりました。さまざまな軍事施設が建設され、世界最大級の空堀と稜堡という防御構造を持つ街へと変貌していきました。後には、ナポレオン軍との戦闘の舞台にもなりました。構成資産のひとつでもあるアモレイラ水道橋は、全長が7㎞あり、イベリア半島最長です。要塞が長期間の包囲攻撃に耐えるために、水の供給は最重要課題となっていました。

アモレイラ水道橋
アモレイラ水道橋(ⒸNoradoa/Adobe Stock)

アクセス

リスボンのセッテ・リオス・バスターミナルからバスで2時間40分~3時間50分。

執筆協力者PROFILE

石川 香澄
石川 香澄
記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2012年
範囲変更年 : 2013年
登録基準 : (iv)
遺産の面積 : 1.793559㎢
バッファ・ゾーン : 6.9㎢
座標 :N38 52 50.23 W7 9 48

アクセス

リスボンのセッテ・リオス・バスターミナルからバスで2時間40分~3時間50分。

執筆協力者PROFILE

石川 香澄
石川 香澄
記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。