エルビル城砦
小高い丘の上に立つ城砦。円形の城塞の内側に街の跡が残る

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : イラク共和国 所在地 : Kurdistan Region, Erbil Governorate 分類 : 文化遺産 登録年 : 2014年 登録基準 : (iv) 遺産の面積 : 0.156㎢ バッファ・ゾーン : 2.6834㎢ 座標 : N36 11 28 E44 0 33

about

オスマン帝国時代に整備された難攻不落の城砦

イラク北部のクルド人自治区の都市エルビル(アルビルとも)の楕円形の丘の上にある城砦です。ここには新石器時代~銅器時代の紀元前5,000年頃(シュメール文明以前)にはすでに人が住んでいたことが文字記録によりわかっています。その後紀元前2,000年頃には、古代アッシリアの中心都市「アルベラ」があり、アッシュールバニパル王の宮殿があったといわれています。ここは数千年に亘って人がずっと居住していた場所です。城砦は長い歴史のなかで破壊・崩壊と再建を繰り返し、現在の城塞はオスマン帝国時代に整備されたものです。堅牢な高い城壁は難攻不落の城のたたずまいです。

再生プロジェクトで住民が立ち退きを求められた

20世紀に入り、古い街並みが次々と失われてきたため、21世紀になって再生プロジェクトが開始されました。しかし、その際、残っていた住民が1家族を除いて全員立ち退きを求められたそうです。1家族だけ住み続けさせたのは「数千年に亘りずっと人が居住している」という看板を守るためだといわれています。考古学調査が終わり、再生プロジェクトが終了した段階で50家族程度は戻す予定のようです。

アクセス

2025年11月現在、外務省の海外安全HPで、イラクのクルディスタン地域全域に危険レベル4の「退避勧告」が出ており、渡航はできない。

執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。

遺産DATA

保有国 : イラク共和国
所在地 : Kurdistan Region, Erbil Governorate
分類 : 文化遺産
登録年 : 2014年
登録基準 : (iv)
遺産の面積 : 0.156㎢
バッファ・ゾーン : 2.6834㎢
座標 :N36 11 28 E44 0 33

アクセス

2025年11月現在、外務省の海外安全HPで、イラクのクルディスタン地域全域に危険レベル4の「退避勧告」が出ており、渡航はできない。

執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。