ファジル・ゲビ、ゴンダールの遺跡群
城塞の内側には城や宮殿のほか、修道院、聖堂、図書館もあった

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : エチオピア連邦民主共和国 所在地 : Amhara Region 分類 : 文化遺産 登録年 : 1979年 登録基準 : (ii) (iii) 座標 : N12 36 28.472 E37 28 10.9

about

エチオピア帝国最初の定住首都

エチオピアの北西部、標高約2,000mの高地にあるゴンダールは、17世紀初頭にエチオピア帝国の首都として繁栄した町です。エチオピア帝国の始まりは、概ね13世紀頃で、以後長く繁栄し、19世紀末の列強によるアフリカ分割に際しても、リベリアとともに独立を保った、数少ないアフリカの国家でした。ゴンダールはエチオピア帝国の最初の定住首都として機能し、1979年に世界遺産に登録されました。首都を造営したのは皇帝ファシラダスであり、小高い丘の上に王宮群も造営し、それらは「ファジル・ゲビ」と呼ばれました。ファシラダスは庶民の崇敬を集め、エチオピア帝国の黄金時代をもたらしました。

歴代の王達が様々な建物を築いた

900mに及ぶ城壁で囲まれた市街や郊外には、王宮の跡や原始キリスト教の流れをくみながらも、独自の発展を遂げた44の聖堂などが残ります。ファシラダスの次の皇帝ヨハンネス1世は図書館を、バカッファ帝は謁見の間を、バカッファ帝の妻であり帝位を継いだメントゥワブ帝は宮殿や修道院などを増築していきました。これらの建築物にはポルトガルやイスラーム、バロック様式の要素が混ざっており「ゴンダール様式」と呼ばれています。19世紀の半ばには都がかわりますが、1974年にエチオピア帝国が滅亡するまでは発展していました。面白いことに、1974年に滅亡してから5年後に世界遺産に登録されているため、「その国が滅んでから世界遺産に登録されたのが最も早い都市」の一つと言えるのではないでしょうか。現在も、熱心なキリスト教徒に支えられて、聖堂では盛大な宗教行事が営まれています。

アクセス

首都アディスアベバからゴンダールまで飛行機で約1時間。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。

遺産DATA

地域 : アフリカ
所在地 : Amhara Region
分類 : 文化遺産
登録年 : 1979年
登録基準 : (ii) (iii)
座標 :N12 36 28.472 E37 28 10.9

アクセス

首都アディスアベバからゴンダールまで飛行機で約1時間。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。