マレーシア森林研究所(FRIM)は現在、キャンプやピクニックもできる人気のレジャースポットになっている(ⒸTwinkleaway/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0)
about
100年かけて動植物が生きる自然を取り戻した偉業
首都クアラルンプール郊外にある「マレーシア森林研究所・セランゴール森林公園」は、研究施設も備えた森林保全エリアです。ここはかつて錫の採掘が盛んに行われて劣化した土地でした。1920年代に人の手で植林し森を育てる取り組みが始められ、フタバガキ科の苗木をはじめ、当時入手可能であったあらゆる樹種が手植えされていきました。そして最終的に、成熟した低地熱帯林を再生することに成功しました。長年に及ぶ努力により、今では多くの樹木のほか、さまざまな昆虫類も生息するなど、豊かな生物多様性が維持されています。この遺産は、荒廃した錫の採掘跡地で立派な熱帯林の生態系を再生させた偉業を実証する希少な場所です。
アクセス
クアラルンプールから車で約30分。
執筆協力者PROFILE
石川 香澄
記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
アクセス
クアラルンプールから車で約30分。
執筆協力者PROFILE
石川 香澄
記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
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