福建土楼群
土楼群の中でも最大規模を誇る承啓楼。中心には祖堂が建つ

遺産DATA

地域 : 東・東南アジア 保有国 : 中華人民共和国 所在地 : 福建省永定県、南靖県、華安県 分類 : 文化遺産 登録年 : 2008年 登録基準 : (iii) (iv) (v) 遺産の面積 : 1.5265㎢ バッファ・ゾーン : 9.3459㎢ 座標 : N25 1 23 E117 41 9

about

最大800人もの人々が生活する伝統的な集合住宅

『福建土楼群』は、中国福建省の約120kmの範囲に点在する、12~20世紀につくられた漢民族客家の伝統的集合住宅です。中庭を囲んだ円形や方形で、外側に設けられた180㎝以上の厚さを持つ土壁は、盗賊の侵入を防ぐ砦としての機能も持ち合わせていました。出入口は基本的に1ヵ所で、下の階には窓がなく、上の階に窓と狭間が設けられています。また消火用の水槽も上の階に設置されていました。1つの土楼には最大800人もの人々が集まって生活し、村のような機能を果たしています。質素な造りの外観に対して、内部は複数の家族が生活しやすいように工夫され、独特な装飾が施されるなど居心地にも配慮されていました。中央には庭があり、その周囲が住宅スペースで、各部屋は同じ大きさで同じ造りで平等に設計された構造になっています。

アクセス

厦門(アモイ)からバスで約4時間、車で約3時間。

執筆協力者PROFILE

萩原 卓
萩原 卓
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。

遺産DATA

所在地 : 福建省永定県、南靖県、華安県
分類 : 文化遺産
登録年 : 2008年
登録基準 : (iii) (iv) (v)
遺産の面積 : 1.5265㎢
バッファ・ゾーン : 9.3459㎢
座標 :N25 1 23 E117 41 9

アクセス

厦門(アモイ)からバスで約4時間、車で約3時間。

執筆協力者PROFILE

萩原 卓
萩原 卓
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。