
about
様々な野生生物の生息地
コンゴ民主共和国と南スーダンとの国境付近に位置する『ガランバ国立公園』は、広大なサバンナと森林地帯に河畔林が点在していることで大型哺乳類の生息に適した環境となっています。絶滅の危機にあるマルミミゾウとアフリカゾウの両方が生息し、さらにそのハイブリッドも確認されています。その他に、アフリカスイギュウの亜種が2種、ボンゴやモリイノシシ、チンパンジーを含めた数種の霊長類、ライオンやハイエナ、アンテロープ類と様々な野生生物が生息しています。
密猟による絶滅の危機
かつてこの一帯では野生のキタシロサイが1,000頭以上確認されていました。ところがその角が漢方薬として高値で取引きされると密猟が横行し15頭にまで激減します。このことで1984年に危機遺産リストに登録されますが、一時は密猟者の排除に成功したことで1992年には危機遺産リストから脱します。ところが、1996年に2頭が殺されたことで再び危機遺産となり、2000年代では世界遺産リストからの抹消も検討されます。ついに2008年には、園内での姿が確認されなくなり野生のキタシロサイは絶滅(野生種絶滅)したとされました。その後、地球上に生息する雌のキタシロサイ2頭はケニアのオル・ペジュタ自然保護区で保護されています。しかし、両頭とも高齢のため研究者は体外受精による種の存続を試みています。キタシロサイの他にも、コルドファンキリンというキタキリンの亜種も生息数を激減させています。これはキリンの尾を狙った密猟の対象となっているためで、2020年には40頭にまで個体数を減らしていると考えられています。
アクセス
近隣都市のイシロからガランバ国立公園内まで車で約5時間40分。
執筆協力者PROFILE
広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。
アクセス
近隣都市のイシロからガランバ国立公園内まで車で約5時間40分。
執筆協力者PROFILE
広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。
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