about
持続可能な生活を送るゲデオ族
エチオピア高原東部の断崖に沿って広がるゲデオの文化景観は、地域社会が長い年月をかけて自然環境を抑制された中で最大限に活用する共生システムを考案してきたことを示す類いまれな例です。先住民ゲデオ族は長年にわたり、そして今もなお、「アグロフォレストリー(森林農業)」という文化的伝統を守っています。アグロフォレストリーは、同じ土地に樹木と農作物を植え、農業と林業を同時に行う手法です。この地域では、主要な食用作物エンセーテを巨木が覆い、さらにその下には主要な換金作物であるコーヒーなどの低木が植えられている様子が見られます。樹木を階層的に栽培し、作物の生育環境を確保しているのです。自然の生態系に近い、持続可能な土地利用ができる農法として注目を集めています。
樹木が伐採されずに保護されてきた聖なる森
一帯では、先住民のゲデオ族約25万人暮らしています。そのコミュニティは、ソンゴ(長老会議)や自然との交流を制限するバーレ・システムといった伝統的な制度で維持されています。山の尾根沿いには石碑や記念碑など巨石遺跡が密集し、長老たちによって大切に守られてきました。耕作地となっている山の斜面には、ゲデオ族の宗教儀式に利用されてきた聖なる森もあり、ここでは樹木が伐採されずに保護されてきました。伝統的な文化や慣習に基づき、自然と調和した持続可能な暮らしを営んでいるゲデオ族の知識が地域の森林管理を支えているのです。
アクセス
エチオピアの首都アディスアベバから国内線や長距離バスでゲデオ県の主要都市へ。現地ガイドを雇うなどして農耕地帯を巡る。
執筆協力者PROFILE
文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。
アクセス
エチオピアの首都アディスアベバから国内線や長距離バスでゲデオ県の主要都市へ。現地ガイドを雇うなどして農耕地帯を巡る。
執筆協力者PROFILE
文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。
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