about
アラビア世界と東アフリカ世界を結んだ都市国家
ケニア南東部の沿岸にあるゲディの都市は、10世紀から17世紀にかけて東アフリカ沿岸で最も重要なスワヒリ都市のひとつでした。スワヒリとはアラビア語で「海岸」を意味し、東アフリカの沿岸部で使用されているスワヒリ語などが有名です。この地域ではアラブ商人が頻繁に往来し、アフリカの言語とアラビア語が混ざって独自の文化が形成されました。その中で、特に15世紀から17世紀にかけてゲディは栄えたと言われています。17世紀には水不足などが原因で放棄されたので、現在は遺構だけが残っていますが、当時の繁栄ぶりを示してくれます。
かつての繁栄を示す遺構の数々
現在のゲディは廃墟となっているのですが、海岸線から約6.5㎞も離れており、木々に埋もれていたため、20世紀前半になるまで発見されませんでした。その影響もあり保存状態は良好であり、当時の二重の石壁や都市を支えた井戸の跡、サンゴ石で作られた家屋や宮殿跡などが残ります。また、イスラムが普及していたので、大モスク跡も残存していますし、権力者の墓や首長の宮殿跡が残っていることから、当時のゲディの人々が権力者のもとで比較的裕福な生活を送っていたことが読み取れます。さらに、都市全体の生活水準を向上させるために水利システムを強化していたとされ、深く掘られた井戸や沈んだ中庭などがその証拠となっています。交易面においても、中国やインド、ヴェネツィアから輸入していたと思われる金、象牙などの奢侈品もいくつか発掘されているため、スワヒリ文化圏においてゲディが非常に重要な都市国家であったことも容易に推察できます。
アクセス
首都ナイロビからマリンディまで行き、そこからバスで約20分。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
アクセス
首都ナイロビからマリンディまで行き、そこからバスで約20分。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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