
about
テヘランで最も古い建物で19世紀当時の建築と芸術の中心地
テヘランの歴史地区の中心部にある『ゴレスタン宮殿』は、テヘランで現存する最古の建物のひとつです。宮殿は、18世紀末に成立し、近代化を進めたカージャール朝の時代に建てられました。ペルシア伝統の芸術品や工芸品を配しながらも、西洋の建築技術やヨーロッパの建築様式を取り入れた建物です。敷地内の北側に位置するカーフ・エ・アスリー(本館)のタラー・エ・アイネは、別名「鏡の宮殿」と言われていて、壁から天井まで鏡でびっしりと飾られており、光を反射して空間全体が輝くかのように設計されています。室の居城や行政上の拠点としてだけでなく、カージャール朝時代の建築と芸術の中心地としての側面も持ち合わせていました。
バラの庭園を囲む8つの建造物
「バラの園」を意味するゴレスタンは、水路と植物を幾何学的に配したペルシア式庭園を中心に、その周りを建物と塀が取り囲んでいます。主な建物は8つあり、うち7つは博物館となっています。その中で最も傑出した建造物がシャムス・オル・イマーレ(太陽の建物)です。テヘラン初の高層建築で、5階建ての屋上からは都市景観を一望することができます。また、テヘランの建物としては初めて鋳鉄が建材に用られ、耐震性にも配慮されていました。従来のペルシア宮廷建築とは異なり、公共空間に対して開放的なつくりとなっています。2つの塔の間には、大英帝国のヴィクトリア女王が、当時のカージャール朝のシャー(王)に贈った時計台が設置されています。
アクセス
テヘランのエマーム・ホメイニ―国際空港から市内のエマーム・ホメイニ駅まで、地下鉄またはタクシーで約1時間~1時間半。そこから徒歩で約20分。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
アクセス
テヘランのエマーム・ホメイニ―国際空港から市内のエマーム・ホメイニ駅まで、地下鉄またはタクシーで約1時間~1時間半。そこから徒歩で約20分。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す