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火山活動の痕跡を残す山岳地域
「ゴンドワナ」は、かつて存在したといわれる巨大大陸の名称です。この大陸の分裂によって、現在の南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、南極、インドなどの大陸が誕生したとされています。そのゴンドワナ大陸の活動の歴史を伝えるのが、オーストラリア東海岸、ニュー・サウス・ウェールズ州やクイーンズランド州にまたがる地域です。火山活動で生まれた山岳地域や世界最大級の多雨林帯が広がり、地球の進化の歴史や地質学的プロセスを伝える痕跡を残しています。たとえば、ツイード火山群など一連の火山は、地形進化の年代測定を可能にするという点で重要視されています。また、「世界で最も保存状態の良い浸食カルデラ」とされる浸食カルデラもこの地域にあり、その大きさや年代、中央の山塊の存在、カルデラ底の基盤岩への浸食などの際だった特徴で貴重な情報を提供しています。
ナンキョクブナが生い茂る太古の森
この地域は、太古の大陸の動植物相も伝えてくれます。一帯には複数の国立公園・保護区があり、豊富な降水量が生んだ、総面積3,700kmにも及ぶ世界最大級の多雨林帯が広がっています。この多雨林帯は、ゴンドワナ大陸の代表的な被子植物であるナンキョクブナなどの植物が生い茂り、太古の姿をとどめているのが特徴です。ここでは、絶滅危惧種をはじめ多くの動植物が生息し、コアラやカンガルー、パルマヤブワラビーなどの希少な哺乳類も確認することができます。そうした豊かな森も、かつては入植者による森林伐採が行われ、保護のため世界遺産に登録された1986年頃には、森林面積の約4分の3が失われていたと言われます。
アクセス
日本から経由便でオーストラリアのゴールドコーストまで約13~16時間。世界遺産エリアへはゴールドコーストから車で1時間~1時間半。
執筆協力者PROFILE
文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。
アクセス
日本から経由便でオーストラリアのゴールドコーストまで約13~16時間。世界遺産エリアへはゴールドコーストから車で1時間~1時間半。
執筆協力者PROFILE
文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。
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