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元々は豊穣祈願の神殿として使われていた
マルタ島の北東部にある「ハル・サフリエニの地下墳墓」は、マルタ島の青銅器時代に相当する紀元前2500年ごろに建造されました。この時代の地下聖所として知られる唯一のものです。1902年に、家屋の基礎工事をしていた石工によって偶然発見されました。岩盤をくり抜いた地下3層構造で、入り組んだ通路に沿う形で38の石室が配されています。中央には、丸い天井をもつ礼拝堂も残存しています。ここは元々、豊穣祈願の神殿として使われていましたが、後に墓地に転用されたと考えられており、謎が多い民族である古代マルタ人の文化を考察する上でも重要な遺跡です。
約7,000体の人骨から推測される埋葬儀礼
ここは、総面積が約500㎡もある地下墳墓です。約7,000体の人骨が発見されたことで、さまざまな儀礼から成る埋葬が行われていたと推測されています。例えば、遺体は肉が朽ちて骨だけが残るまで放置されていたようです。最後は、残った遺骨と遺品と思しきものが集められ、大量の赤土と一緒に地下墓所に埋葬されました。赤土が使われていたのも、儀礼の一部であったと考えられており、骨を血と生命の色で染めるためであったと推定されています。この遺跡からは、芸術的に優れた遺物も出土しています。特筆すべきものは「眠れる貴婦人」像です。おそらくは副葬品と思われるものであり、先史時代における傑作の一つであるとみなされています。
アクセス
首都バレッタからバスで約15分。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
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首都バレッタからバスで約15分。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
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