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先住民ブラックフット族にとっての生きる糧
カナダのアルバータ州カルガリーの南約150㎞の平原には、先住民ブラックフット族が5,000年以上前からアメリカバイソン(バッファロー)の追い込み猟を行っていた場所があります。先住民たちにとって、バッファローは生きる糧そのものでした。彼らは、バッファローの群れを砂岩の断崖に追い込み、〝血に染まった深い淵〟と呼ばれる高さ10mから15mの断崖下に飛び込ませました。崖下で槍や石斧などで息の根を止められたバッファローの肉は食料になり、その皮は衣類やテントに、そして骨は針やナイフに、さらに角は食器やコップにと、余す所なく利用されました。
10mの骨の堆積層、狩猟に使われた道具類も出土
この断崖からバッファローが最後に飛び降りたのは、19世紀なかばです。その一帯では1938年に発掘作業が開始されました。10m近くにもなるバッファローの骨の堆積層や、狩猟に使われた矢じりや木槌などの道具が出土しています。なかには、紀元前3600年頃のものと推定される器具も発掘されており、それらから古の生活様式を推測することもできます。なお、本遺産の名前「Head-Smashed-in Buffalo Jump」は、ここで絶命したバッファローを指しているのではありません。ブラックフット族の伝説によれば、バッファローを見たいと崖下で見守っていた少年の上に、崖から飛び込んできたバッファローの群れが落ちてきて、頭蓋骨が砕かれてしまった、という出来事に由来しているそうです。
アクセス
カルガリー空港から車で約2時間。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
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カルガリー空港から車で約2時間。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
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