バッファロー狩りの断崖
崖から落とされたバッファローは、崖下のキャンプ地で解体された

遺産DATA

地域 : 北米 保有国 : カナダ 所在地 : Province of Alberta 分類 : 文化遺産 登録年 : 1981年 範囲変更年 : 2021年 登録基準 : (vi) 遺産の面積 : 36.26㎢ 座標 : N49 42 30.26 W113 39 7.4

about

先住民ブラックフット族にとっての生きる糧

カナダのアルバータ州カルガリーの南約150㎞の平原には、先住民ブラックフット族が5,000年以上前からアメリカバイソン(バッファロー)の追い込み猟を行っていた場所があります。先住民たちにとって、バッファローは生きる糧そのものでした。彼らは、バッファローの群れを砂岩の断崖に追い込み、〝血に染まった深い淵〟と呼ばれる高さ10mから15mの断崖下に飛び込ませました。崖下で槍や石斧などで息の根を止められたバッファローの肉は食料になり、その皮は衣類やテントに、そして骨は針やナイフに、さらに角は食器やコップにと、余す所なく利用されました。

10mの骨の堆積層、狩猟に使われた道具類も出土

この断崖からバッファローが最後に飛び降りたのは、19世紀なかばです。その一帯では1938年に発掘作業が開始されました。10m近くにもなるバッファローの骨の堆積層や、狩猟に使われた矢じりや木槌などの道具が出土しています。なかには、紀元前3600年頃のものと推定される器具も発掘されており、それらから古の生活様式を推測することもできます。なお、本遺産の名前「Head-Smashed-in Buffalo Jump」は、ここで絶命したバッファローを指しているのではありません。ブラックフット族の伝説によれば、バッファローを見たいと崖下で見守っていた少年の上に、崖から飛び込んできたバッファローの群れが落ちてきて、頭蓋骨が砕かれてしまった、という出来事に由来しているそうです。

アクセス

カルガリー空港から車で約2時間。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。

遺産DATA

地域 : 北米
保有国 : カナダ
所在地 : Province of Alberta
分類 : 文化遺産
登録年 : 1981年
範囲変更年 : 2021年
登録基準 : (vi)
遺産の面積 : 36.26㎢
座標 :N49 42 30.26 W113 39 7.4

アクセス

カルガリー空港から車で約2時間。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。