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自然との一体感が息づく建築と精神文化
厳島神社は、平清盛によって創建され、平安時代の貴族住宅である寝殿造りの様式を採用した神社建築の代表例です。弥山の深い緑を背景に、海上に浮かぶように建てられた社殿群は、自然と人工の調和を体現しています。これらの建築は、原始的な社殿を現在のような姿に発展させた平清盛の卓越した構想力と美的センスを示すとともに、日本人の信仰心や精神文化の発展の過程を理解する上でも重要な存在です。
潮の満ち引きとともに浮かぶ、祈りと舞の神域
本殿などの主要な建造物は、海上の大鳥居との一直線の軸上に並ぶように配されています。祭神としては市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命の宗像三女神が祀られています。厳島神社の能舞台は、海上に建てられた唯一の舞台として知られています。現在も毎年春には「桜花祭御神能」が奉納されています。これらの舞台芸術は宮廷文化を今に伝える貴重な伝統芸能です。
特別保護区に息づく信仰と自然の調和
古くから神域とされた弥山の自然林は、貴重な植生を残す山として1929年に天然記念物に、1957年には特別保護区に指定されました。山頂付近には、弘法大師(空海)が厳島で修行した際に護摩の火として灯したとされる「消えずの霊火」があり、1,200年にわたり燃え続けていると伝えられています。
アクセス
広島市内から電車で約30分。宮島口桟橋から10~15分のフェリーに乗った後に徒歩約10分。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
アクセス
広島市内から電車で約30分。宮島口桟橋から10~15分のフェリーに乗った後に徒歩約10分。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
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