イヴレーア:20世紀の産業都市
「タルポニア」(「モグラ塚」)と呼ばれる半円状の居住棟。短期滞在するオリベッティ社員のための宿泊施設

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : イタリア共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2018年 登録基準 : (iv) 座標 : N45 27 27 E7 52 9

about

20世紀に建設されたオリベッティ社の企業都市

イヴレーアはイタリア北西部のピエモンテ州にある街で、州都トリノから北へ約50㎞の位置にあります。毎年2月のカーニバルで、市民の間でチームに分かれてオレンジを投げ合う祭りで知られている街ですが、イタリアを代表する企業のひとつであったオリベッティ社の企業都市として発展してきた歴史があります。この街を流れるドーラ・バルテア川の北側には古い街並みがありますが、南側の河畔に多くの近代的な建造物群が見られます。これらは、オリベッティ社の本部や巨大な工場、行政・社会サービス機関、従業員の住居やビル群などが集まったものです。1930年から1960年にかけて、イタリアの著名な建築家や都市計画の専門家によりデザインされたもので、20世紀を代表する産業都市となっています。

コミュニティ運動を起こしたアドリアーノ・オリベッティ

オリベッティ社は、1908年の創業で、タイプライターの製造・販売で成功しました。会社を大きく発展させたのが2代目社長であるアドリアーノ・オリベッティです。卓上計算機から大型コンピューターへと事業を拡大させました。アドリアーノは、第二次大戦後の1947年に「コミュニティ運動」と呼ばれる参加型地域社会をつくりだす文化・政治・労働運動を起こしました。その思想が、イヴレーアでの産業都市建設に反映されています。アドリアーノの死後、オリベッティ社は衰退の道をたどり他社に買収されました。

アクセス

トリノ・ポルタ・スーザ駅からからイヴレーアまでは、列車で約1時間。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー客員研究員

米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2018年
登録基準 : (iv)
座標 :N45 27 27 E7 52 9

アクセス

トリノ・ポルタ・スーザ駅からからイヴレーアまでは、列車で約1時間。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー客員研究員

米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。