about
1万年以上前の集落
パレスチナのヨルダン渓谷にあるエリコは世界で最も標高の低い町としても有名であり、かの死海に近い場所にあります。世界遺産である『古代エリコ/テル・エッ・スルタン』は、このエリコの北西に位置し、ここには先史時代の人類活動の堆積物を含む楕円形のテル(遺丘)と、隣接するアイン・エッ・スルタン(スルタンの泉)があります。この地域は水源へのアクセスが容易だったため、紀元前9千年紀から8千年紀までには、既にかなり大規模な集落となっており、その様子は、堀のある壁や塔といった記念碑的な建築物からも窺えます。これらの遺跡は人類が共同生活に移行したことや新たな自給自足経済への移行を示す重要なものとなっています。
時代が変わっても重要な地とされた
1万年以上前の集落が発見されていることから、この地の歴史は非常に古いのですが、7世紀のビザンツ帝国の時代までなんと29層もの集落が積み重なっていることが判明しています。低地であるが故に、湧き水を入手しやすく、そのお陰で長年の間繁栄したのでしょう。なお、『旧約聖書』でも有名なエリコですが、モーセの後継者であるヨシュアによって行われた「エリコの戦い」の舞台でもありました。これ以降、エリコは荒廃していまいましたが、後にイスラム王朝の王族や貴族の冬の離宮として利用されるようになりました。アイン・エッ・スルタンという名からも、イスラムの時代になってもこの場が重要な場であったということがわかります。
アクセス
エルサレムからエリコまで車で約40分。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
アクセス
エルサレムからエリコまで車で約40分。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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