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マグレブにおける最古のアラブ・イスラムの拠点
チュニジアの中央部、海と山からほぼ等距離に位置する平野に670年に創建されたカイラワーンは、マグレブにおける最古のアラブ・イスラムの拠点であり、9世紀にアグラブ朝のもとで繁栄しました。12世紀に政治的首都がチュニスへ移された後も、カイラワーンはマグレブ地方における主要な聖都であり続けました。その豊かな建築遺産には、大理石やポルフィリー(紫斑岩)の柱を持つ壮麗な大モスク、9世紀に建てられた「三つの扉のモスク」が含まれています。5世紀にわたりイフリキヤの首都であったこの都市は、アラブ・イスラム文明の卓越した普及の場となりました。カイラワーンは、この文明の初期の時代とその建築的・都市的発展を独自に証言する存在です。
城壁に囲まれた都市集合体
登録された遺産は、メディナ(旧市街)とその郊外、アグラブ朝の貯水池、シディ・サヒブのザウィヤ(聖廟)を含む連続的な構成資産です。メディナ(54㏊)と郊外(20㏊)は、アラブ・イスラム都市のすべての構成要素を備えた都市集合体です。メディナは、狭く曲がりくねった通りで区切られた複数の地区に分かれた住居が密集しており、全長3㎞以上に及ぶ城壁に囲まれています。郊外の街路はより直線的で、住宅はより農村的な様相を呈しています。メディナには、マグレブ諸国の他のモスクの模範となった建築の傑作「大モスク」や、イスラム美術における現存最古の彫刻ファサードを持つ「三つの扉のモスク」など、注目すべき建造物があります。アグラブ朝の貯水池は、9世紀に建設された二つの連結した屋外貯水槽から成るもので、都市に水を供給するために設計された最も美しい水利施設のひとつです。シディ・サヒブのザウィヤには、預言者ムハンマドの教友であるアブ・ザマ・エル=バラウィの遺骨が安置されています。
アクセス
日本から直行便はなく、パリ、イスタンブール、ドーハ、ドバイ等を経由してチュニス・カルタゴ国際空港へ。そこからカイラワーンまでは車またはタクシーで約2時間、もしくは長距離バスで2時間半~3時間。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
アクセス
日本から直行便はなく、パリ、イスタンブール、ドーハ、ドバイ等を経由してチュニス・カルタゴ国際空港へ。そこからカイラワーンまでは車またはタクシーで約2時間、もしくは長距離バスで2時間半~3時間。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
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