about
様々な自然環境と野生動植物の楽園
カカドゥ国立公園は、オーストラリア北部に位置する国立公園で、マングローブが群生する干潟や雨季には沼地と化す氾濫原、熱帯雨林、サバンナなど、様々な自然環境が広がり、多くの野生動植物が見られます。植物は1,600種を超え、動物は「人食いワニ」の逸話で有名なイリエワニをはじめ123種類の爬虫類、ワラビーなど60種類以上の哺乳類、「ジャビル」と呼ばれるコウノトリ科のセイタカコウなど270種類以上の鳥類のほか、数千種にも及ぶ昆虫が生息しています。
公園の北側に広がる水鳥の生息地
カカドゥ国立公園の自然景観は、ラムサール条約に登録されている湿地と、壮大な断崖絶壁とその先の高原地帯の際立ったコントラストが特徴的です。公園の北側に広がる広大な湿地帯は数十kmにわたって広がり、何百万羽もの水鳥の生息地となっています。断崖絶壁は、高さ330mにもなる垂直な崖と階段状の崖からなり、数百kmにわたって途切れることなく続いており、断崖絶壁の先に広がる高原地帯には人工物がなく、高原からの眺めは絶景だといわれています。
動物や人間の絵に骨格と内臓を描き込んだ「X線画法」
カカドゥ国立公園はアボリジニの伝統的な土地であり、『ウルル、カタ・ジュタ国立公園』と同様に、アボリジニとオーストラリア政府で共同管理されています。4万年以上にわたって代々アボリジニがこの場所に暮らしてきたことは、人類最古の石器といわれる斧や、1,000ヵ所以上で発見された岩面画によって証明されています。アボリジニの生活や宗教、伝説などが描かれた岩面画は彼らの文化を伝える貴重な史料とされ、動物や人間の絵に骨格と内臓を描き込んだ「X線画法」という独特のものです。
アクセス
日本からシドニーを経由してダーウィンまで、飛行機で18〜25時間程度。ダーウィンからカカドゥまで車で約3時間。
執筆協力者PROFILE
慶應義塾大学大学院修士課程修了。桐蔭学園高校地理科教諭。神奈川県高文連社会科専門部会事務局長。東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。(社)日本ICOMOS会員。山川出版社地理用語集編集委員。高校地理の教科書・地理用語集などを執筆・編集。
アクセス
日本からシドニーを経由してダーウィンまで、飛行機で18〜25時間程度。ダーウィンからカカドゥまで車で約3時間。
執筆協力者PROFILE
慶應義塾大学大学院修士課程修了。桐蔭学園高校地理科教諭。神奈川県高文連社会科専門部会事務局長。東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。(社)日本ICOMOS会員。山川出版社地理用語集編集委員。高校地理の教科書・地理用語集などを執筆・編集。
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