カルヴァリア・ゼブジドフスカ:マニエリスム様式の建築と公園に関連する景観と巡礼公園
この地にゆかりのあるヨハネ・パウロ2世(在位1978~2005)の像が建てられている

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ポーランド共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1999年 登録基準 : (ii) (iv) 遺産の面積 : 3.8㎢ バッファ・ゾーン : 26㎢ 座標 : N49 52 0.048 E19 40 34.9

about

マニエリスム建築と自然融合の傑出した巡礼地

カルヴァリア・ゼブジドフスカは、17世紀前半に遡るマニエリスム様式の建築と公園の景観複合体であり、傑出した精神的意義を持つ文化的景観です。キリストの受難と聖母マリアの生涯に関連する象徴的な礼拝所群が、17世紀初頭に建設されました。自然の風景の中にこれらの礼拝所を象徴的に表現した結果、自然と人工の要素が見事に調和した美しさと精神的な品格に満ちたものが生まれました。この複合体は、反宗教改革時代におけるカルヴァリアを祀る聖地の優れた事例であり、ポーランドで最初に建設された大規模なカルヴァリアとなりました。

エルサレムを再現した地形の利用と庭園設計の融合

この複合体の創設者であるミコワイ・ゼブジドフスキは、著名な数学者、天文学者、測量技師であるフェリックス・ジェブロフスキに、キリスト時代のエルサレムの都市景観を象徴的に再現するよう依頼しました。その際、シドロンの谷、オリーブ山、ゴルゴタの丘など聖地の景観を指す名前が地形要素に与えられ、それらに沿って建築物が配置されました。現地の自然地形を巧みに利用し、イタリア・ルネサンス様式やフランス・バロック様式の庭園・公園デザインの要素を、マニエリスムの自由さと不規則性に融合させています。

途切れることのない伝統と生きた信仰の場としての役割

この巡礼公園は、キリストの受難と聖母マリアの被昇天の祝典の舞台となっており、400年以上にわたり途切れることのない伝統として、定期的に開催されてきました。これらの行事には、何千人もの巡礼者や観光客が訪れています。修道院と多くの教会、礼拝堂、その他の建築物で構成されるこの複合体は、巡礼地として機能し続けています。そして、その完全性(構成要素のすべてが境界内に含まれていること)と真正性(元の配置、形態、機能がほぼ無傷で残っていること)は維持され続けています。

アクセス

クラクフ中央駅から電車で1時間〜1時間20分。駅から巡礼公園までは徒歩30〜40分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 1999年
登録基準 : (ii) (iv)
遺産の面積 : 3.8㎢
バッファ・ゾーン : 26㎢
座標 :N49 52 0.048 E19 40 34.9

アクセス

クラクフ中央駅から電車で1時間〜1時間20分。駅から巡礼公園までは徒歩30〜40分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。