about
栄華を競うように建てられた建造物
ネパールの首都カトマンズは、標高約1,350mの盆地に位置し、古くからチベットとインドを結ぶ交易と文化の要衝として栄えてきました。仏教とヒンドゥー教が融合することで独特の宗教文化が生まれ、直径約20㎞の範囲内に約900もの歴史的建造物が密集しています。14世紀に確立したマッラ王朝は、15世紀後半に3人の王子がカトマンズ、パタン(ラリトプル)、バクタプル(バドガオン)にそれぞれ王国を築き、栄華を競うように宮殿や寺院、堂塔などを建設しました。これらの建造物には芸術性の高い彫刻が多く見られ、独特の建築や工芸は「ネワール文化」と呼ばれています。3つの王国は18世紀にグルカ王国によって滅ぼされましたが、その後も優れた建築物は造られ続けました。2015年のネパール大地震で大きな被害を受け、現在も修復作業が進められています。
「ラリトプル(美の都)」と「バドガオン(信者の街)」
パタンのダルバール広場には、宮殿や中庭、寺院など多くの歴史的建造物が集中しています。広場内には、タレジュ・バワニ女神を祀る寺院をはじめ、50以上の寺院があることから、「寺院の博物館」としても知られています。パタンは工芸が盛んな街で、「ラリトプル(美の都)」とも呼ばれています。一方、「バドガオン(信者の街)」と呼ばれるバクタプルには、55の彫刻窓を持つ宮殿があり、その華やかさはネワール建築の傑作といわれています。街の家屋の窓や寺院の広場にも、多くの美しい木彫り装飾を見ることができます。
「目玉の寺」「サルの寺」のスワヤンブナート
カトマンズの街を一望できる丘の上にあるのは、ネパール最古の寺院スワヤンブナートです。仏塔の四方に、すべてを見通すブッダの目が描かれていることから、「目玉の寺」とも呼ばれています。また多くのサルが生息しているので、外国人観光客からは「サルの寺」としても知られています。「スワヤンブ」とは「自然に存在するもの」という意味で、460年頃のマナデーヴァ王によって創建されたと伝えられ、13世紀には仏教の聖地となりました。境内にはヒンドゥー教の寺院や神々も一緒に祀られており、ネパールにおける宗教の融合と調和が感じられる場所です。
アクセス
カトマンズのトリブバン国際空港から、パタンのダルバール広場もしくはスワンブナートまでは、どちらも車で約40分。
執筆協力者PROFILE
兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
アクセス
カトマンズのトリブバン国際空港から、パタンのダルバール広場もしくはスワンブナートまでは、どちらも車で約40分。
執筆協力者PROFILE
兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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