カザン連邦大学の天体観測所群
カザンの歴史地区にあるカザン天文台

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ロシア連邦 分類 : 文化遺産 登録年 : 2023年 登録基準 : (ii) (iv) 遺産の面積 : 0.1902㎢ バッファ・ゾーン : 4.5481㎢ 座標 : N55 47 27.27 E49 7 8.75(カザン天文台)

about

世界をリードした2つの天文台

ロシア連邦の東部、タタールスタン共和国の首都カザンにあるカザン連邦大学は、ロシアでモスクワ大学に次ぐ2番目に長い歴史を持つ大学であり、1804年に創立されました。かの革命家レーニンはこの大学で学んでおり、彼はソビエト連邦の「建国の父」となったため、大学本館前に彼の銅像が立っています。この大学に付属している二つの天文台が2023年に世界遺産に登録されました。その内の一つであるカザン天文台は、大学のキャンパス内にあり1837年に建てられました。古典様式のこの建物は、天文機器を収容するために建てられたドーム付きの三つの塔が特徴的です。もう一つのエンゲルハルト天文台は、西近郊の森林の中にあり1901年に完成しました。この天文台は天体観測専用の複数の建物と住宅棟で構成されています。この天文台内にある「太陽儀」は1908年に設置されて以降、世界で唯一使用されている装置となります。

国際的な人材が交流

カザン連邦大学の天文台は、光学天文学の発展、そして長い時間をかけて地球規模で行われた人類の価値観の重要な交流を象徴しています。それを裏付けるのが、当時の天文台に携わった人々の国際色が豊かだったということです。ロシアの科学者だけでなく、ヨーロッパとアジアからの客員教授が同じチームで協力をしました。オーストリア人、ユダヤ人、ポーランド人、タタール人、ウクライナ人、チェコ人など、その他さまざまな地域の人々が協力し、これらの天文台の存在価値を高めたとされています。総じて、多くの建造物は良好な状態で保全されていますが、資産内の一部の建造物は放置されているため、丁寧な修復工事が行われています。

アクセス

首都モスクワからカザンまで飛行機で約1時間40分。カザン国際空港からカザン連邦大学まで車で約20分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。

遺産DATA

保有国 : ロシア連邦
分類 : 文化遺産
登録年 : 2023年
登録基準 : (ii) (iv)
遺産の面積 : 0.1902㎢
バッファ・ゾーン : 4.5481㎢
座標 :N55 47 27.27 E49 7 8.75(カザン天文台)

アクセス

首都モスクワからカザンまで飛行機で約1時間40分。カザン国際空港からカザン連邦大学まで車で約20分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。