キューの王立植物園
パーム・ハウスは、ヴィクトリア朝時代の1840年代に建てられたままのもの

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : 英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国) 所在地 : London Borough of Richmond upon Thames, southwest Greater London 分類 : 文化遺産 登録年 : 2003年 登録基準 : (ii) (iii) (iv) 遺産の面積 : 1.32㎢ バッファ・ゾーン : 3.5㎢ 座標 : N51 28 55 W0 17 38.5

about

世界最大規模の植物園の誕生とその価値

ロンドン南西部、テムズ川沿いに位置する『キューの王立植物園』は132万㎡の敷地面積を持つ世界最大規模の植物園です。1759年、イギリス王室のジョージ3世の母によって創建されて以来、何世紀にもわたって集められてきた莫大な植物学的コレクション(希少植物、海外から採集した植物、資料など)が展示されています。また国際的に知られている造園家のチャールズ・ブリッジマンやウィリアム・ケント、ランスロット・ブラウンなどの作品も見ることができます。キュー植物園の景観デザインや庭園、建物、植物コレクションは後に世界中に広まったガーデンアートと植物科学の発展の礎となっており、文化的景観の価値も認められています。

世界を代表する植物学研究の聖地へ

キュー植物園の影響が国際的に広まったのは1770年代のジョセフ・バンクスが園長を務めていた頃とされています。1840年に王立植物園になると、園内に図書館、研究所そして園芸学校も付設され、植物学研究の重要な場所となっていきました。現在でもキュー植物園は世界の植物研究の先導的な役割を担っています。創建以来、4万種を超える植物が世界中から集められてきました。1844年~1848年建造の巨大なガラス温室「パーム・ハウス」は当時の造船技術を取り入れて造られており、建造されたヴィクトリア朝時代の姿を今でも見ることができます。

アクセス

ロンドン中心部からキューガーデーンズ駅まで地下鉄で約30分。

執筆協力者PROFILE

ミド
ミド
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。

遺産DATA

所在地 : London Borough of Richmond upon Thames, southwest Greater London
分類 : 文化遺産
登録年 : 2003年
登録基準 : (ii) (iii) (iv)
遺産の面積 : 1.32㎢
バッファ・ゾーン : 3.5㎢
座標 :N51 28 55 W0 17 38.5

アクセス

ロンドン中心部からキューガーデーンズ駅まで地下鉄で約30分。

執筆協力者PROFILE

ミド
ミド
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。