about
世界最大規模の植物園の誕生とその価値
ロンドン南西部、テムズ川沿いに位置する『キューの王立植物園』は132万㎡の敷地面積を持つ世界最大規模の植物園です。1759年、イギリス王室のジョージ3世の母によって創建されて以来、何世紀にもわたって集められてきた莫大な植物学的コレクション(希少植物、海外から採集した植物、資料など)が展示されています。また国際的に知られている造園家のチャールズ・ブリッジマンやウィリアム・ケント、ランスロット・ブラウンなどの作品も見ることができます。キュー植物園の景観デザインや庭園、建物、植物コレクションは後に世界中に広まったガーデンアートと植物科学の発展の礎となっており、文化的景観の価値も認められています。
世界を代表する植物学研究の聖地へ
キュー植物園の影響が国際的に広まったのは1770年代のジョセフ・バンクスが園長を務めていた頃とされています。1840年に王立植物園になると、園内に図書館、研究所そして園芸学校も付設され、植物学研究の重要な場所となっていきました。現在でもキュー植物園は世界の植物研究の先導的な役割を担っています。創建以来、4万種を超える植物が世界中から集められてきました。1844年~1848年建造の巨大なガラス温室「パーム・ハウス」は当時の造船技術を取り入れて造られており、建造されたヴィクトリア朝時代の姿を今でも見ることができます。
アクセス
ロンドン中心部からキューガーデーンズ駅まで地下鉄で約30分。
執筆協力者PROFILE
広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。
アクセス
ロンドン中心部からキューガーデーンズ駅まで地下鉄で約30分。
執筆協力者PROFILE
広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。
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