カジュラーホの寺院群
シヴァ神の妻パールヴァティー神を祀るヒンドゥー教寺院、デヴィ・ジャガダンビ寺院

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : インド 所在地 : State of Madhya Pradesh 分類 : 文化遺産 登録年 : 1986年 登録基準 : (i) (iii) 座標 : N24 51 7.992 E79 55 20

about

北インドにおける寺院建築の頂点

インド中部のカジュラーホには、チャンデーラ朝時代に建設されたヒンドゥー教とジャイナ教の寺院群が残されています。10世紀から11世紀に85カ所ほどの寺院が建てられたといわれますが、現在残っているのは25カ所です。3つのエリアに分かれていて、西部はすべてヒンドゥー教寺院、東部はジャイナ教寺院が多く、南部はヒンドゥー教寺院が2つです。これらの寺院群はこの地の伝統的様式であるナガラ様式の寺院建築の独創性と高い品質を示し、北インドにおける寺院建築の頂点といわれます。

砲弾型尖塔(シカラ)が特徴の寺院群

西部には保存状態の良いヒンドゥー教寺院が並び、10世紀前半に建てられたラクシュマナ寺院や、11世紀半ばに建てられたカジュラーホで最大規模のカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院があります。カンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院は高さ31mの砲弾型の尖塔(シカラ)が特徴的です。シカラは神々の住み処カイラーサ山を象徴するものと言われます。東部最大の寺院は10世紀半ばに建てられたジャイナ教のパールシュバナータ寺院です。ジャイナ教寺院とヒンドゥー教寺院との間に建築様式の上での差異は見られません。

官能的な男女結合の彫刻「ミトゥナ像」

この地のヒンドゥー教寺院とジャイナ教寺院には表面にインド美術の最高傑作といわれる彫刻が施されており、彫刻と建築の調和と統合が図られています。各寺院に彫られている彫刻には神聖なテーマから世俗的なテーマまで様々なものがあり、神々の姿や戦いの様子などとならんで、結合する男女の官能的な彫刻(「ミトゥナ像」と呼ばれます)なども多く見られます。このおおらかな性愛表現もここの寺院群の特徴です。

アクセス

デリーから南東に約600km。カジュラーホ空港がありデリーから空路1時間半ほど。鉄道やバスもあるが、10時間ほどかかる。

執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。

遺産DATA

保有国 : インド
所在地 : State of Madhya Pradesh
分類 : 文化遺産
登録年 : 1986年
登録基準 : (i) (iii)
座標 :N24 51 7.992 E79 55 20

アクセス

デリーから南東に約600km。カジュラーホ空港がありデリーから空路1時間半ほど。鉄道やバスもあるが、10時間ほどかかる。

執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。