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世界第3位のカンチェンジュンガ山を取り巻く大自然
インド北部シッキム州のヒマラヤ山脈に位置する『カンチェンジュンガ国立公園』は、標高8,586mの世界第3位の高峰カンチェンジュンガを中心とする国立公園です。標高差は最大でおよそ7.3km(標高1,220m〜8,586m)もあり、ヒマラヤ山脈の中でも非常に急峻な地形が特徴です。この高度差によって気候や降水量の違いが生じ、亜熱帯から高山地帯まで多彩な生態系を有しています。園内には非常に多様な動植物が生息しており、固有種や希少種の多さも評価されています。また、多数の湖や氷河が点在しており、その中には全長26kmのゼム氷河も含まれます。
現地シッキムの人々の自然崇拝・山岳信仰の聖地
カンチェンジュンガ山を中心とするこの地には、先住民のレプチャ族にとっては「マイエル・リャン」、チベット仏教徒にとっては「ベユル」と呼ばれる「隠された聖地」があるとされ、神々が宿る場所と信じられています。1642年に建国されたシッキム王国の第3代国王チャグドル・ナムゲルの時代には、「パン・ラブソル」というカンチェンジュンガを守護神として称える国家的行事が行われるようになりました。この祭りはブティア族によって、現在に至るまで300年以上も続けられています。このような文化的重要性が評価され、インド初の複合遺産として登録されました。
アクセス
首都デリーから飛行機と車で、インドとネパールの国境地帯にある麓の町へ。現地でトレッキング・ツアーに参加する。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
アクセス
首都デリーから飛行機と車で、インドとネパールの国境地帯にある麓の町へ。現地でトレッキング・ツアーに参加する。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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