ホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟
建築技術はティムール朝の首都サマルカンドの建築物に受け継がれた

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : カザフスタン共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2003年 登録基準 : (i) (iii) (iv) 遺産の面積 : 0.0055㎢ バッファ・ゾーン : 0.7936㎢ 座標 : N43 17 51.7 E68 16 15.8

about

かのティムールが建設を命じたほどの建築物

カザフスタン南部、ヤシという町にあるホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟は1389年から1405年にかけてつくられた、現在も重要な巡礼地です。ホージャ・アフマド・ヤサヴィーとは、12世紀に中央アジアの遊牧民にイスラム教を広めたイスラーム神秘主義の指導者のことであり、中央アジアと西アジアを征服し、帝国を築いたティムールが命令を出して、もともとあった小さい廟の後に建築されました。ティムールが廟を造らせた理由として有力なのが、遊牧民に崇拝されているヤサヴィーの廟を造ることで、東方の遊牧民の支持を得るためであったということです。建設にはティムール自身も携わり、腕の立つ職人が数多く集められましたが、1405年にティムールが亡くなったことにより建設は中断され、未完成となっています。

後世の都市の建築技術に大きな影響を与えた

高さ38.7mのこの建物は、ティムール朝建築の中でも最大規模かつ最も保存状態の良いものとされており、焼成レンガ造りで内部には35の部屋があります。また、ドーム内部にはムカルナス(鍾乳石に似たようなデザイン)や『クルアーン』の一節が壁面に刻まれています。これは未完成で、ティムール以降の統治者がこの廟の完成にはあまり関心を持たなかったため、当時の状態がよく保存される結果となりました。霊廟ドームの建築技術は、ティムール朝の首都であるサマルカンドの建築物に受け継がれていきました。サマルカンドの建築物は世界的に有名ですが、この廟の建築技術が与えた影響は大きいと言えるでしょう。

アクセス

シムケントから車で約3時間。

執筆協力者PROFILE

京都橘大学・大阪成蹊大学講師/NPO世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2003年
登録基準 : (i) (iii) (iv)
遺産の面積 : 0.0055㎢
バッファ・ゾーン : 0.7936㎢
座標 :N43 17 51.7 E68 16 15.8

アクセス

シムケントから車で約3時間。

執筆協力者PROFILE

京都橘大学・大阪成蹊大学講師/NPO世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。