ホッラマーバード渓谷の先史遺跡群
ザグロス山脈の標高1200m地点に広がるホッラマーバードの街。山のふもとに先史遺跡の洞窟が点在する

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : イラン・イスラム共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2025年 登録基準 : (iii) 遺産の面積 : 3.9446㎢ バッファ・ゾーン : 70.2828㎢ 座標 : N33 33 26.34 E48 17 33.49(Kaldar Cave)

about

未発掘エリアが多く、今後の考古学的発見に期待

イラン西部、ザグロス山脈に位置するホッラマーバード渓谷には、中期旧石器時代から後期旧石器時代にかけて人々が継続的に居住していたとされ、その証拠となる遺跡が残されています。最も古い痕跡は約6万3,000年前に遡ります。さらに、貝製ペンダントなどの装飾品、黄土色の顔料を使用した痕跡、装飾されたテラコッタ片といった遺物も出土しており、人類の認知行動や象徴的表現の現れを示す重要な証拠とされています。一部の貝製装飾品はペルシャ湾沿岸に由来する可能性が指摘されており、後期旧石器時代における交流・移動範囲の広さを示唆しています。これらの遺跡は、ネアンデルタール人が優勢であった中期旧石器時時代から、後期石器時代への移行期に解剖学的現生人類が渓谷に到達して居住地を拡大し、ネアンデルタール人に取って代わった過程を示しており、アフリカ大陸からユーラシア大陸へと広がっていった人類の拡散の変遷を知る上で貴重な遺産です。

アクセス

テヘラン・メヘラバード国際空港からホッラマーバード空港まで、シーラーズまたはアフヴァーズ空港で乗り継いで、約3~4時間。空港から遺跡周辺までは車で約50分。

執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2025年
登録基準 : (iii)
遺産の面積 : 3.9446㎢
バッファ・ゾーン : 70.2828㎢
座標 :N33 33 26.34 E48 17 33.49(Kaldar Cave)

アクセス

テヘラン・メヘラバード国際空港からホッラマーバード空港まで、シーラーズまたはアフヴァーズ空港で乗り継いで、約3~4時間。空港から遺跡周辺までは車で約50分。

執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。