紀伊山地の霊場と参詣道
日本で初めて文化的景観として登録された

遺産DATA

地域 : 東・東南アジア 保有国 : 日本国 所在地 : 奈良県、三重県、和歌山県 分類 : 文化遺産 登録年 : 2004年 登録基準 : (ii) (iii) (iv) (vi) 遺産の面積 : 5.064㎢ バッファ・ゾーン : 121㎢ 座標 : N33 50 13 E135 46 35

about

人と自然が築いた祈りのかたち

紀伊山地は三重・奈良・和歌山にまたがる山岳地帯で、豊かな自然と深い森林が広がっています。古代から神々が宿る特別な場所とされ、神仏習合の宗教観に基づかれた霊場が形成されました。熊野三山、高野山、吉野・大峯の三霊場と、それらを結ぶ参詣道は、日本の宗教文化に大きな影響を与え、今も多くの信仰を集めています。それらは自然環境を中心に育まれ、今なお共存しているため、日本ではじめて文化的景観が認められました。

人と山が結びついた信仰と修行の歴史

熊野三山は熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社からなり、自然崇拝と仏教が融合した信仰の中心です。これらの社を結ぶ「熊野古道」は古くから巡礼者が歩む信仰の道として知られ、中辺路や大辺路など複数の経路があります。豊かな自然と歴史が織りなす文化景観が特徴です。高野山は弘法大師空海が開いた真言密教の聖地で、金剛峯寺を中心としています。建造物群は標高800mの山上にある約3㎢の平地に立っており、八葉の峰とも呼ばれています。吉野・大峯は修験道の修行場として知られ、険しい山々での修行が続けられてきました。自然と宗教が深く結びつき、修行と信仰の場として今なお重要な役割を担っています。

アクセス

熊野三山へは新大阪や名古屋から特急で新宮駅へ。各神社へはバスで移動。

執筆協力者PROFILE

たまやん
たまやん
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。

遺産DATA

保有国 : 日本国
所在地 : 奈良県、三重県、和歌山県
分類 : 文化遺産
登録年 : 2004年
登録基準 : (ii) (iii) (iv) (vi)
遺産の面積 : 5.064㎢
バッファ・ゾーン : 121㎢
座標 :N33 50 13 E135 46 35

アクセス

熊野三山へは新大阪や名古屋から特急で新宮駅へ。各神社へはバスで移動。

執筆協力者PROFILE

たまやん
たまやん
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。