ラリベラの岩の聖堂群
上から見ると十字の形をしているギョルギス聖堂。聖堂の高さは約12m

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : エチオピア連邦民主共和国 所在地 : Amhara Region 分類 : 文化遺産 登録年 : 1978年 登録基準 : (i) (ii) (iii) 座標 : N12 1 45.66 E39 2 25.5

about

「天使がつくった」と噂される聖堂群

『ラリベラの聖堂群』は、エチオピア高原北東部、標高3,000mの場所に位置する11の岩窟キリスト教聖堂群です。12世紀末、イスラム教徒の支配下にあった聖地エルサレムへの巡礼が困難であったことから、ザグウェ朝の7代ラリベラ王は都を「第二のエルサレム」にしようと、キリスト教聖堂群の建造を始めました。地表の高さに教会の最上部を建造した後、徐々に周囲を掘り下げながら、建物全体を彫り出してつくられました。わずか二十数年という工期の早さに人々は驚き、「天使がつくった」と噂したといわれています。

今も巡礼が絶えない聖地

11の聖堂群には、十字形の箱のような造形のギョルギス聖堂、世界最大の一枚岩でつくられた教会とされるメダニ・アレム聖堂、王室の住居として利用されていた可能性がある聖メルコレオス聖堂やガブリエル・ラファエル聖堂などがあります。聖堂群はアクスム王国のほか、古代ローマやギリシャ、ビザンツ帝国の建築様式などの影響が見られます。今も司祭や修道士が暮らす現役の宗教施設であり、エチオピアのキリスト教徒なら一生に一度は訪れたいと願う聖地とされています。

アクセス

日本からエチオピアへの直行便は無し。タイのバンコクやシンガポール、アブダビなどを経由してアディスアベバまで20時間程度。アディスアベバからラリベラまでは国内線を利用。

執筆協力者PROFILE

石橋 生
石橋 生
NPO法人世界遺産アカデミー客員研究員

慶應義塾大学大学院修士課程修了。桐蔭学園高校地理科教諭。神奈川県高文連社会科専門部会事務局長。東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。(社)日本ICOMOS会員。山川出版社地理用語集編集委員。高校地理の教科書・地理用語集などを執筆・編集。

遺産DATA

地域 : アフリカ
所在地 : Amhara Region
分類 : 文化遺産
登録年 : 1978年
登録基準 : (i) (ii) (iii)
座標 :N12 1 45.66 E39 2 25.5

アクセス

日本からエチオピアへの直行便は無し。タイのバンコクやシンガポール、アブダビなどを経由してアディスアベバまで20時間程度。アディスアベバからラリベラまでは国内線を利用。

執筆協力者PROFILE

石橋 生
石橋 生
NPO法人世界遺産アカデミー客員研究員

慶應義塾大学大学院修士課程修了。桐蔭学園高校地理科教諭。神奈川県高文連社会科専門部会事務局長。東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。(社)日本ICOMOS会員。山川出版社地理用語集編集委員。高校地理の教科書・地理用語集などを執筆・編集。