リトミシュル城
リトミシュル城。城内にビール醸造所を備えていたのは、ビール大国のチェコならでは

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : チェコ共和国 所在地 : Pardubice Region 分類 : 文化遺産 登録年 : 1999年 登録基準 : (ii) (iv) 遺産の面積 : 0.0425㎢ バッファ・ゾーン : 1.1813㎢ 座標 : N49 52 24.996 E16 18 52

about

北イタリアの建築家による高度な設計

『リトミシュル城』は、イタリアで生まれたルネサンス建築がチェコで発展した代表的な作品として知られています。1568年に建築が始まり、1580年頃には主要な部分が完成しました。外観は当時の姿を大切に残しながらも、内部は18世紀末に美しく改修され、ルネサンスだけでなくバロックや新古典主義の装飾も施されています。チェコにおける貴族の邸宅文化と、新しい芸術運動の影響を受けた発展の様子を残す貴重な建築です。

チェコ史上最も偉大な作曲家の生誕地

リトミシュル城内にはビール醸造所があり、その住居はチェコの有名な作曲家ベドジフ・スメタナが生まれ育った場所として人々の魅力を惹き立てています。醸造所はルネサンス様式の装飾を持ちながらも、1728年の火災後にバロック様式で再建されました。城内には18世紀に築かれた新古典主義様式の劇場が設けられており、当時のままの舞台装置や装飾が残されています。さらに城にはフランス式庭園や、18世紀に整えられたイギリス風の公園もあり、さまざまな時代の建築に触れることができます。

アクセス

プラハからリトミシュルまで電車で約2時間30分、リトミシュルで下車後、リトミシュル城まで徒歩で約15分。

執筆協力者PROFILE

KANAE
KANAE
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

世界遺産をテーマに、文化・歴史・自然の魅力を多角的に伝えるPodcast番組を展開。遺産の価値に加え、現代に通じる暮らしの哲学や自然共生の視点を取り入れた発信を行う。大学や世界遺産関連施設での講演・イベント出演のほか、2025年大阪・関西万博での登壇も経験。

遺産DATA

保有国 : チェコ共和国
所在地 : Pardubice Region
分類 : 文化遺産
登録年 : 1999年
登録基準 : (ii) (iv)
遺産の面積 : 0.0425㎢
バッファ・ゾーン : 1.1813㎢
座標 :N49 52 24.996 E16 18 52

アクセス

プラハからリトミシュルまで電車で約2時間30分、リトミシュルで下車後、リトミシュル城まで徒歩で約15分。

執筆協力者PROFILE

KANAE
KANAE
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

世界遺産をテーマに、文化・歴史・自然の魅力を多角的に伝えるPodcast番組を展開。遺産の価値に加え、現代に通じる暮らしの哲学や自然共生の視点を取り入れた発信を行う。大学や世界遺産関連施設での講演・イベント出演のほか、2025年大阪・関西万博での登壇も経験。