龍門石窟
唐の時代に造営されたといわれる奉先寺洞は、龍門洞窟の代表的な場所

遺産DATA

地域 : 東・東南アジア 保有国 : 中華人民共和国 所在地 : 河南省洛陽市 分類 : 文化遺産 登録年 : 2000年 登録基準 : (i) (ii) (iii) 遺産の面積 : 3.31㎢ バッファ・ゾーン : 10.42㎢ 座標 : N34 28 0 E112 28 0

about

4世紀にわたって造営が続いた石窟寺院群

中国・河南省洛陽市の南にある龍門石窟は、伊水両岸に1kmにわたって連なる中国最大規模の石窟寺院です。493年、北魏の孝文帝が洛陽に遷都したことを機に、唐代までの4世紀以上にわたって造営が続けられました。なかでも5世紀末から8世紀半ばにかけて、石窟造営が最も集中的に行われました。石窟と仏龕の数は合計2,345で、仏像約10万体、石碑は 2,500以上が残っています。力強く大規模な雲岡の石仏に比べ、龍門の石仏は繊細な装飾が施されています。龍門石窟は北魏から唐代への長期にわたる造営を通して、芸術様式の変遷を示す例となっています。

国内外に影響を与えた二つの彫刻美術様式

最も古い石窟は、5世紀後半から6世紀初頭の北魏時代に彫られたもので、古陽洞や賓陽三洞があります。いずれも大きな仏像を中心とする構成が特徴です。特に古陽洞には、800以上の碑文が残されており、中国の数多ある石窟の中でも最多を誇ります。北魏末期から唐代初期まで150年にわたり造営が続けられた薬方洞には、さまざまな病気や疾患の治療法が140箇所の碑文で記録されています。唐代に入ると、彫刻様式はさらに洗練され、7世紀から8世紀にかけて最盛期を迎えました。特に675年の3代皇帝・高宗の治世下で完成した奉先寺洞は、龍門石窟の中でも最大級の石窟です。洞内には9つの巨大仏像があり、中央には高さ17.14mの盧舎那仏像が安置されています。奉先寺洞に代表される巨大彫刻群は、王朝によって造営された石窟寺院の芸術を最もよく示す例とされ、国内外の後世の造像に大きな影響を与えました。力強い印象を与える北魏期の表現と、優美で写実性を高めた唐代の様式は、中国石彫芸術の発展における重要な到達点となっています。

アクセス

洛陽市内からバスで約40分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。

遺産DATA

所在地 : 河南省洛陽市
分類 : 文化遺産
登録年 : 2000年
登録基準 : (i) (ii) (iii)
遺産の面積 : 3.31㎢
バッファ・ゾーン : 10.42㎢
座標 :N34 28 0 E112 28 0

アクセス

洛陽市内からバスで約40分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。