about
カール大帝の保護下で特権的な地位を与えられた修道院
ドイツ中西部、ヘッセン州の小都市ロルシュにある修道院遺跡は、8世紀のカロリング朝時代に政治・文化の拠点として栄えた施設の名残です。修道院は764年頃にフランク人の貴族によって設立されましたが、その翌年の765年には聖ナザリウスの聖遺物(遺骨)がこの地にもたらされ、多くの巡礼者によって大いに栄えました。その後772年にはカール大帝の保護下に置かれることとなって以降は、王立修道院・帝国修道院として特権的な地位を与えられ,13世紀にその地位が失われるまで政治的、宗教的な中心地として繁栄しました。特に修道院の重要な施設であった写本室、図書室はその名声を高める拠点となり、現存する蔵書は世界中の73の図書館に伝えられています。修道院はまた、医学分野でも大きな貢献を果たしており、8世紀後半のロルシュ薬局方は、古典期以降で現存する最古の医学・薬学の写本として知られています。
カロリング・ルネサンスの文化的伝統を伝える遺構
13世紀以前において宗教的権威を誇った修道院は、1232年にマインツ選帝侯領に編入された後、その多くの特権を失い次第に衰退しました。度重なる火災や戦禍の影響を受けて再建と消失を繰り返しましたが、創建時の姿をととどめているのは「王の門」と呼ばれる楼門のみとなっています。他の建築物はその遺跡として往時の痕跡を伝えるのみですが、「王の門」は正面外壁に施された赤と白の装飾積みや内部のフレスコ画などにおいてカロリング・ルネサンスの文化を伝えています。
アクセス
フランクフルト国際空港からロルシュまで鉄道利用で約1時間30分。車では約40分。
執筆協力者PROFILE
2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。
アクセス
フランクフルト国際空港からロルシュまで鉄道利用で約1時間30分。車では約40分。
執筆協力者PROFILE
2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。
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