about
ランサン王国の都
ラオス北部に位置するルアン・パバンは18世紀までこの地域に展開していたランサン王国の首都で、そこでは王国の統治の様子や仏教文化に触れることができます。ランサン王国では上座部仏教が国教として定められ、現在のカンボジアのもととなったクメール王朝から経典や高僧、セイロンから黄金の仏像であるパバンが取り寄せられ、この地域の仏教の中心地となりました。ルアン・パバンには宗教施設の他、王族や貴族の邸宅が建ち並んでいます。
ルアン・パバンの代表寺院:ワット・シェントーン
ワット・シェントーンは16世紀に建築されたルアン・パバン最大の寺院です。寺院は考古学的観点からも、ラオスの図像・美術的観点からも大変秀でた寺院といわれています。礼拝室には希少な黒色の涅槃仏が安置されています。以前はラオス国王の戴冠式が執り行われていました。現在でも重要な年中行事の主要な場所となっており、壁や入口には金箔や漆塗りが施されています。ワット・シェントーンの東門近くには王族の骨壺が納められています。
ルアン・パバン世界遺産事務所
1996年フランスのシノン市とフランスの地域センター、ユネスコの世界遺産センターの支援によるルアン・パバンの保護、開発プロジェクトが立ち上がりました。この支援を受けてルアン・パバンには世界遺産ハウスが設立され、現在はルアン・パバン世界遺産事務局となっています。プロジェクトでは支援機関と協力して、遺産の重要性を地域住民に伝える活動や、インフラの整備、建物の修復・調査、職員のスキル向上等の活動を行っています。
アクセス
ルアン・パバン国際空港から4.5㎞。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
アクセス
ルアン・パバン国際空港から4.5㎞。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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