about
建築家ルイス・バラガンの作品の特徴
ルイス・バラガン邸と仕事場はメキシコシティ郊外に1947~1948年に建築家ルイス・バラガン自身によって設計された彼の邸宅兼仕事場です。バラガンの作品は近代の建築運動の潮流をその土地特有の要素と適合させて作り上げられています。特に現代の庭園、広場などの景観デザインに大きな影響を与えました。バラガンは「家は決して完成することはなく、常に進化し続ける有機体である」と信じており、その言葉通り、邸宅は多くの改修が行われました。
「ルイス・バラガン邸と仕事場」で表現される世界観
バラガン邸はバラガンが第二次世界大戦後に設計した創作活動の傑出した例です。バラガンの設計では水や噴水の使い方は地中海とイスラムの伝統を反映しており、邸宅のエントランスホールではメキシコや地中海沿岸の家屋、修道院といった伝統的な空間の再解釈であることが分かります。ダイニングルームには大きな窓が設置されており、窓から見える庭が景色としてではなく絵画のような見え方へと変容します。繊細な光の差し込み方や反射、それぞれの空間の構築や配色法まで世界観を表現する工夫がなされています。
ルイス・バラガンの生涯
1902年にメキシコのハリスコ州グアダラハラに生まれたルイス・バラガンは同地で土木技師と建築学の学位を修得します。その後はアカデミー等へは通わず2年間ヨーロッパで研究と旅行をしていました。その際に地中海沿岸の庭園景観に心を奪われ、景観設計へ関心を持つようになったと言われています。その後はメキシコシティでのプロジェクトや住宅団地、個人事業、造園などの設計に関わり、1974年に自らが全面的に手がけた最後の作品のカサ・ヒラルディを建築。晩年にはプリツカー賞などを受賞しますが、パーキンソン病を患い1988年自宅のバラガン邸でなくなりました。
アクセス
メキシコシティ地下鉄7号線Constituyente駅で下車。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
アクセス
メキシコシティ地下鉄7号線Constituyente駅で下車。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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