マダラの騎馬像
騎馬像の大きさは縦2.5m、幅3m。他に類例のない唯一のものとして評価されている

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ブルガリア共和国 所在地 : Village of Madara, Province of Shumen 分類 : 文化遺産 登録年 : 1979年 範囲変更年 : 2025年 登録基準 : (i) (iii) 遺産の面積 : 0.012㎢ バッファ・ゾーン : 5.017㎢ 座標 : N43 16 38.55 E27 7 8

about

馬上の騎士が馬にライオンを踏みつけさせている姿

ブルガリア北東部のマダラ高原には、8世紀から9世紀の前半頃に彫られたとされる、 巨大な騎士のレリーフがあります。レリーフは、高低差が100mある断崖にあり、高さ23mの位置に、縦2.5m、横3mにわたって彫られた巨大なもので、犬を従えた馬上の騎士が、馬にライオンを踏みつけさせている姿が描かれています。制作方法等は未解明です。周囲に残るギリシャ語の碑文から、ブルガリアの英雄であるテルヴェル・ハーンを描いたものと推測されていますが、聖ゲオルギオスという説もあり、定かではありません。この独特なレリーフは、ブルガリアで最初に登録された世界遺産のひとつで、また、ブルガリアのコインにも描かれています。テルヴェル・ハーンは中世ブルガリアの英雄で、ビザンツ帝国皇帝ユスティニアヌス2世を助け、皇帝からカエサルの称号を授かったと伝えられています。

アクセス

ソフィアからマダラまで鉄道で約8時間30分、その後徒歩約30分。

執筆協力者PROFILE

萩原 卓
萩原 卓
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。

遺産DATA

所在地 : Village of Madara, Province of Shumen
分類 : 文化遺産
登録年 : 1979年
範囲変更年 : 2025年
登録基準 : (i) (iii)
遺産の面積 : 0.012㎢
バッファ・ゾーン : 5.017㎢
座標 :N43 16 38.55 E27 7 8

アクセス

ソフィアからマダラまで鉄道で約8時間30分、その後徒歩約30分。

執筆協力者PROFILE

萩原 卓
萩原 卓
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。