遺産DATA
about
歴代イスラム王朝の増改築による「モスク建築の博物館」
イスファハーンのマスジェデ・ジャーメ(金曜モスク)は、8世紀後半のアッバース朝時代につくられたモスクを起源とする、イスファハーンで最も古いモスクです。創建時は日干しレンガ造りでしたが、12世紀の大火後に再建され、ササン朝ペルシア時代の宮殿建築で用いられた「4(チャハル)イーワーン」と呼ばれる様式をイスラム教の宗教建築と融合させた最初の建築となりました。「イーワーン」とは、開けた一方にアーチを設け、三方を壁で囲んだ半円筒形ヴォールトをもつ空間のことです。それを4つ向かい合わせ、中庭を4方向から取り囲むのが「4イーワーン」です。これによりモスクはより壮大なものとなり、モスク設計における新しいレイアウトと美学の原型となる建築物となりました。イーワーンの半ドーム天井を飾る鍾乳石模様のタイル装飾は必見です。
世界遺産『イスファハーンのイマーム広場』に近接
このモスクの南側に位置するアーケードのようなバザールを2kmほど南下していくと、イスファハーンのもう一つの世界遺産「イマーム広場」へと繋がっています。ここは16世紀末のサファヴィー朝時代に建設され、当時「世界の半分」といわれるほどの繁栄を誇った時代を象徴するように、輝くような美しい建物が並びます。マスジェデ・ジャーメ・モスクとあわせて訪れてみることをお勧めします。
アクセス
日本からドバイを経由してイスファハーンへ。日本からドバイへの飛行時間は約12時間、ドバイからイスファハーン空港までは2時間ほど。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
遺産DATA
アクセス
日本からドバイを経由してイスファハーンへ。日本からドバイへの飛行時間は約12時間、ドバイからイスファハーン空港までは2時間ほど。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す