マトボの丘群
丘陵には花こう岩が浸食作用によって削られ、形成された奇岩が点在する

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : ジンバブエ共和国 所在地 : Matebeleland, South Province 分類 : 文化遺産 登録年 : 2003年 登録基準 : (iii) (v) (vi) 遺産の面積 : 2,050㎢ バッファ・ゾーン : 1,050㎢ 座標 : S20 30 0 E28 30 0

about

南部アフリカで最も高密度の岩絵芸術の集積地

ジンバブエ南西部に位置するマトボの丘群は、ジンバブエの大部分を覆う花崗岩の楯状地で、丘の海のような独特の地形が広がっています。ここには天然の岩窟(ロック・シェルター)がいくつもあり、岩窟内には素晴らしい岩絵のコレクションが残されています。これらの岩絵が描かれたのは少なくとも1万3,000年前に遡り、アフリカ南部において最も集中的に残された岩絵群のひとつとなっています。岩絵からは芸術様式の変遷や信仰を読み取ることができ、石器時代の狩猟採集社会が農耕社会へと移り変わる過程を伝えています。

マトボの丘群
南アフリカでも岩絵が集中的に残されている地域のひとつ(©HandmadePictures/Adobe Stock)

10万年近くに及ぶ人類と環境のほぼ途切れない関わり

マトボの丘群の一帯では、少なくとも50万年にわたり人類が居住してきたと考えられています。発見された石器時代や鉄器時代の遺物・遺構や豊かな岩絵群は、人類と環境がほぼ途切れることなく関わってきたことを示しています。マトボが単なる自然景観ではなく、人類の生活、信仰、文化の形成と密接に結びついた場であったことを明らかにしています。この地域の伝統的な信仰では、マトボはムワリ(神)や祖先の聖霊が宿る場所とみなされています。丘陵地帯には聖地が点在し、霊界と接触できる場所として今も利用されています。これらの聖地に関連する生きた伝統は、地元の伝統的、社会的、経済的活動と密接に結びついており、無形の文化的伝統としても存続しています。

アクセス

ジンバブエ第2の都市のブラワヨからタクシーで40分〜1時間ほど。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。

遺産DATA

地域 : アフリカ
所在地 : Matebeleland, South Province
分類 : 文化遺産
登録年 : 2003年
登録基準 : (iii) (v) (vi)
遺産の面積 : 2,050㎢
バッファ・ゾーン : 1,050㎢
座標 :S20 30 0 E28 30 0

アクセス

ジンバブエ第2の都市のブラワヨからタクシーで40分〜1時間ほど。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。