about
戦勝を記念して建設
イベリア半島のスペイン南西部に位置するメリダは、初代ローマ皇帝アウグストゥスが、紀元前25年のスペインにおける戦勝を記念して建設した植民市です。植民市とは、母国に従属しないで自治独立を行う都市国家のことであり、メリダはイベリア半島の統治を万全とするために建設されました。当初は「アウグスタ・エメリタ」と呼ばれ、ローマ帝国の退役兵士たちがここで暮らしました。そして建設されてからすぐにローマ帝国ルシタニア属州の州都となり、「小ローマ」と言われるほど繁栄しました。また、4世紀になるとメリダは、イベリア半島におけるキリスト教布教の拠点にもなりました。
繁栄の面影を残す貴重な遺跡群
現在でもさまざまな遺跡が残り、発掘されていない遺跡も多いです。著名な建築物としては、例えば半円形のローマ劇場が挙げられます。階段式の観客席は約6,000人を収容でき、ローマ帝国の執政官であったアグリッパによって紀元前15年頃に建設されました。また、約1万5,000人を収容した闘技場、五賢帝の一人でありローマ帝国の最大版図を築いたトラヤヌス帝の凱旋門、現在も使用されているプロセルピナ貯水池、「奇跡の水道橋」とも呼ばれたロス・ミラグラス水道橋などが有名です。これらの遺跡の中には、一時期イスラーム教徒たちの手により破壊されたものもありますが、概ね近代化の影響をあまり受けていないので、メリダはローマ帝国におけるイベリア半島の歴史を静かに語ってくれる重要な遺跡と言えます。
アクセス
首都マドリードから車で約4時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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首都マドリードから車で約4時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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