メキシコ・シティの歴史地区とソチミルコ
メキシコ・シティ建設の中心となったソカロ(中央広場)。記念式典やコンサートなどさまざまな催しの会場となり、冬季にはスケートリンクが置かれるなど、現在も市民の集う場である

遺産DATA

地域 : 北米 保有国 : メキシコ合衆国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1987年 登録基準 : (ii) (iii) (iv) (v) 遺産の面積 : 30.1086㎢ バッファ・ゾーン : 82.64㎢ 座標 : N19 25 5.988 W99 7 58

about

アステカ帝国の都の上に建設されたスペインの植民都市

メキシコ・シティは16世紀にスペイン人によってアステカ帝国の古都テノチティトランの遺跡の上に建設された街です。スペイン人は1521年にテノチティトランに攻め入り、都市を破壊したのち、都市の上にメキシコ・シティを建設しました。ソカロ(中央広場)を中心に碁盤の目状に道路が広がる都市構造や建築様式は新大陸における植民都市のモデルとなり、各地に影響を与えました。

アステカ帝国の都:テノチティトラン

テノチティトランはスペイン入植以前のアステカ帝国の都でした。テノチティトランはテスココ湖に浮かぶ島の上に築かれた都市です。テノチティトランはヘビをくわえた鷲がサボテンにとまっている地に都を築くべきという神託に従い築かれた都市といわれています。現在のメキシコの国章には神託の内容が描かれた国章になっています。市内にはアステカ帝国の痕跡はほとんど残っていませんが、1978年の工事で偶然月の女神の石板が見つかったことから調査が行われ、その後もアステカ帝国時代の重要な遺構が発見されました。

アクセス

メキシコ・シティ国際空港から認可タクシーか鉄道を利用。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/大学生

筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。

Properties

テンプロ・マヨール

テンプロ・マヨール

Templo Mayor

テノチティトランの宗教儀礼の中心地で最も重要な神殿と言われる。現在は3,000以上のメキシコ文化の遺物が展示される博物館となっている。16世紀の戦争の後に遺跡は解体され、20世紀末の調査で遺構が発見された。
大聖堂

大聖堂

Catedral Metropolitana de la Ciudad de México

アメリカ大陸最大のキリスト教建築である大聖堂は、1563年に起工し、2世紀半の時を経て完成した。この大聖堂は、ルネサンス、マリエリスム、バロックなど多様な様式が混在している。
国立宮殿

国立宮殿

Palacio Nacional

中央広場ソカロの東側に位置する。ヌエバ・エスパーニャ副王の居城として約300年機能していたが、1821年のメキシコ独立に伴い行政・立法・司法権の中心になった。2018年以降は大統領官邸として機能している。
ソチミルコ

ソチミルコ

Xochimilco

メキシコ・シティ南方約30㎞にある水郷地帯で、ソチミルコは先住民の言葉で「花の野の土地」という意味。浮島や半浮島の人工島は、湖底の堆積物や水草を積み重ねて造られたもので、アステカ時代に起源を遡る。この技術によって農地を確保したテノチティトランは急増する人口を支えることができたと言われている。

遺産DATA

地域 : 北米
分類 : 文化遺産
登録年 : 1987年
登録基準 : (ii) (iii) (iv) (v)
遺産の面積 : 30.1086㎢
バッファ・ゾーン : 82.64㎢
座標 :N19 25 5.988 W99 7 58

アクセス

メキシコ・シティ国際空港から認可タクシーか鉄道を利用。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/大学生

筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。