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全長17㎞に及ぶ険しい海岸の断崖
カナダ東部、ニューファンドランド島アバロン半島の南東部に位置するミステイクン・ポイントは、,岩肌が露出した全長17㎞にも及ぶ細長い海食崖です。この地名は、霧が立ち込めることが多く航行の際にしばしば障害となったことに由来します。ミステイクン・ポイントでは、深海起源の厚さ約2㎞の岩石層が露出しており、約5億8000万年前から5億6000万年前のエディアカラン生物群の化石が発見されています。ここでは世界最古かつ豊富で多様な大型化石群が極めて良好な状態で保存されています。これらの化石は、地球の生命史における重要な分岐点を示す貴重な証拠です。約35億年前に登場した細菌などの微小な生物が約30億年をかけてより複雑で大型の生物へと進化していったことを示す極めて重要な一歩を物語っています。
ミステイクン・ポイントの化石
ミステイクン・ポイントの海岸線では、数センチから2メートル近くに及ぶ、10,000個を超える化石の圧痕を容易に見ることができます。エディアカラン生物群は軟体動物で、すべて海中で生息していました。通常、海洋動物が死ぬと骨や殻などの硬い部分だけが化石として残ります。しかし、ミステイクン・ポイントの軟体動物は、動物が骨格を形成するよりも数百万年前に生息していました。彼らは火山灰を多く含む堆積物の繰り返しの流入によって突然埋没し、その際に軟らかい組織の痕跡が泥に覆われた海底にそのまま保存されました。火山灰層にはジルコンという鉱物の結晶が含まれており、地質学者はこれを利用して化石の正確な年代を測定することができました。エディアカラン生物群の化石はロシア、オーストラリア、中国、ナミビアなどでも発見されていますが、ミステイクン・ポイントで見つかった化石はその年代や豊富さ、そして多様性の点で他に類を見ないものといえます。
アクセス
カナダのニューファンドランド島にあるセントジョンズ国際空港まで飛行機で向かい、そこから車で2時間ほどでミステイクン・ポイントに到着する。訪問する際はビジターセンターで申し込みを行い、専門ガイドによるツアーに参加する必要がある。
執筆協力者PROFILE
國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。
アクセス
カナダのニューファンドランド島にあるセントジョンズ国際空港まで飛行機で向かい、そこから車で2時間ほどでミステイクン・ポイントに到着する。訪問する際はビジターセンターで申し込みを行い、専門ガイドによるツアーに参加する必要がある。
執筆協力者PROFILE
國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。
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