現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地軍
世界遺産に登録された3カ所の遺跡のひとつ、ディープ・クルーフ・ロック・シェルター(©Andrew Hall/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : 南アフリカ共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2024年 登録基準 : (iii) (iv) (v) 遺産の面積 : 0.574㎢ バッファ・ゾーン : 9.655㎢ 座標 : S34 12 28.8 E22 5 24(ピクナル・ポイント遺跡)

about

16万2,000年前まで遡る壮大な記録

2024年に世界遺産に登録された「現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地群」は、南アフリカの西ケープ州とクワズール・ナタール州に点在する考古学遺跡です。「ディープクルーフ・ロック・シェルター」「ピクナル・ポイント遺跡群」「シブドゥ洞窟」から構成されており、これらの遺跡は16万2,000年前まで遡るものです。これらは、現生人類ホモ・サピエンスの起源と行動の進化、彼らの認知能力や文化、さらに彼らが生き延びてきた気候の変遷について理解する上で不可欠なものです。

現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地群
16万2,000年前まで遡る、人類の進化に関する手がかり(©Andrew Hall/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0

〝象徴〟を用いたコミュニケーションも

ディープクルーフ・ロック・シェルターとシブドゥ洞窟は現在の海岸線から約10㎞離れた場所にあり、ピクナル・ポイント遺跡群は海岸沿いに位置します。これら遺跡の考古学的地層には、人類が現代人的な行動をとるようになっていったことを示す痕跡が残っています。顔料の加工や、骨に施された模様、貝殻の装飾品、彫刻されたダチョウの卵殻などは、彼らが〝象徴〟を用いたコミュニケーションや思考、高度な技術を身につけていたことを表しています。また、石器には熱処理の痕跡もあるなど、様々な工夫がなされていたことも判明しており、彼らの知性がある程度のレベルに達していたと推測されています。

アクセス

ピクナル・ポイント遺跡へは、ジョージ空港から車で約40分。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。

遺産DATA

地域 : アフリカ
分類 : 文化遺産
登録年 : 2024年
登録基準 : (iii) (iv) (v)
遺産の面積 : 0.574㎢
バッファ・ゾーン : 9.655㎢
座標 :S34 12 28.8 E22 5 24(ピクナル・ポイント遺跡)

アクセス

ピクナル・ポイント遺跡へは、ジョージ空港から車で約40分。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。