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国境をまたいで化石を出土する小峰
サン・ジョルジオ山は、スイスとイタリアの国境付近にあるルガーノ湖の南に位置し、標高1,096mのピラミッド形状をした森林に覆われた小峰です。ここでは、2億4,500万~2億3,000万年前の中生代三畳紀に生きた生物の化石が、極めて良好な状態で数多く発掘されています。この一帯は、かつてサンゴ礁が囲む豊かな海であり、外洋から隔てられた潟(ラグーン)であったと考えられています。その海底に生物の遺骸が閉じ込められ、その後の地殻変動で山となり、化石の宝庫となったと考えられています。2003年にスイス側が、地球の歴史を表すものとして世界自然遺産として登録され、さらに2010年にイタリア側にも登録部分が拡張されました。
絶滅した水棲爬虫類たちの希少な化石
19世紀から発掘が始められ、現在までの約150年間で1万点を超える化石が発掘されています。それらは、かつてラグーンに生息した爬虫類、魚類、二枚貝、アンモナイト、棘皮動物、甲殻類など多様な海洋生物です。その中には、体長が1mほどの細長い水棲の爬虫類であるパキプレウロサウルスの化石や、全長の半分以上にあたる3mもの長い首を持っていた魚竜タニストロフェウスの希少な絶滅水棲生物の化石が含まれます。
アクセス
チューリッヒ中央駅から列車でルガノまで約3時間。さらに普通列車でカボラーゴまで約20分。そこから、サン・ジョルジオ山の麓のリーヴァ・サン・ヴィターレまで車で向かう。
執筆協力者PROFILE
米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。
アクセス
チューリッヒ中央駅から列車でルガノまで約3時間。さらに普通列車でカボラーゴまで約20分。そこから、サン・ジョルジオ山の麓のリーヴァ・サン・ヴィターレまで車で向かう。
執筆協力者PROFILE
米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。
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