about
スペインとメソアメリカの文化が融合した街並み
モレリアは、首都メキシコ・シティと第2の都市グアダラハラの間に位置し、16世紀半ばにスペインの植民都市バリャドリードとして築かれました。1570年に司教座が置かれて以降、この地域の宗教・文化の中心として発展し、18世紀には大聖堂や市庁舎などが建設されました。現在も約250の植民地時代の建造物が残り、多くがピンク色の石材で造られています。市内にはルネサンス、バロック、新古典主義が融合した建築が並び、その様式は「モレリアのバロック」といわれています。
メキシコ独立運動の英雄を輩出した街
モレリアは学問都市としても栄えたことで多くの知識人を育て、19世紀初頭のメキシコ独立運動にも大きな役割を果たしました。独立運動の初期指導者で「メキシコ独立の父」とも呼ばれるミゲル・イダルゴは、モレリアのサン・ニコラス神学校で学び、のちに教鞭も執っています。また、イダルゴの死後に運動を引き継いだホセ・マリア・モレーロスは、この街の出身です。独立後の1828年には、英雄モレーロスを称えて都市名がバリャドリードからモレリアへ改められました。現在、モレーロスの生家は博物館として公開され、メキシコ独立の歴史を今に伝えるとともに、イダルゴもモレーロスもメキシコ紙幣の肖像に描かれています。
メキシコ壁画運動の一端をのぞかせる市庁舎
モレリアの中心部、大聖堂のすぐ近くには市庁舎があり、その2階回廊や階段の踊り場には、鮮やかな壁画が一面に描かれています。これらはモレリアが位置するミチョアカン州出身の画家アルフレッド・サルセ(1908-2003年)によるもので、メキシコの文化や伝統、歴史の重要な場面が表現されています。サルセは1950年から亡くなるまでモレリアに暮らし、その作品コレクションは、彼の遺贈を収蔵するために設立されたモレリア現代美術館(アルフレド・サルセ・デ・モレリア)に寄贈されています。
アクセス
メキシコ・シティからモレリアのヘネラル・フランシスコ J. ムヒカ国際空港まで約1時間、空港から市街まで車で約30分。
執筆協力者PROFILE
幼少期に飛行機から見たさまざまな地形や街の姿に魅了され、大学で地理学を専攻。教壇に立つなかで世界遺産の可能性に惹かれ、世界遺産検定マイスターに。気象予報士の資格を持ち、趣味で各地の世界遺産とそこにみられる気候・気象現象との関連を探っている。
アクセス
メキシコ・シティからモレリアのヘネラル・フランシスコ J. ムヒカ国際空港まで約1時間、空港から市街まで車で約30分。
執筆協力者PROFILE
幼少期に飛行機から見たさまざまな地形や街の姿に魅了され、大学で地理学を専攻。教壇に立つなかで世界遺産の可能性に惹かれ、世界遺産検定マイスターに。気象予報士の資格を持ち、趣味で各地の世界遺産とそこにみられる気候・気象現象との関連を探っている。
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