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世界最大の磨崖仏が鎮座する、中国四大仏教名山のひとつ
四川省にある峨眉山は、古くから霊山として信仰される中国四大仏教名山のひとつで、山の中腹には、30を超える寺院があります。1世紀頃、峨眉山に中国初の仏教寺院が建立されてから、この地は仏教の聖地のひとつとなりました。約20㎞東には、世界最大の磨崖仏である楽山大仏が鎮座しています。この場所は、岷江とその支流の大渡河、大渡河の支流である青衣江の合流点にあり、流れが急で多くの水難事故や水害が引き起こされていました。そのため、水難事故の防止や安全を祈願して造られました。8世紀前半に僧の海運が大仏を堀りはじめ、約90年かけて完成しました。
絶滅危惧種が生息する豊かな自然環境
峨眉山は、植物の多様性の高さから、自然保護と科学にとって特別な意義を持つ場所です。この場所の生物多様性は極めて豊かで、242科の約3,200種の植物が記録されており、そのうち31種は国家保護下にあり、100種以上が固有種です。標高2,600mの範囲内に、亜熱帯常緑広葉樹林、常緑広葉樹と落葉広葉樹の混交林、広葉樹と針葉樹の混交林、亜高山帯針葉樹林など、多種多様な植生帯が見られます。この豊かな植物相から動物種も豊富で、約2,300種が記録されており、その中には世界規模で絶滅が危惧されているアジアゴールデンキャットなどが生息しています。そのため、この遺産は複合遺産として登録されています。
アクセス
【峨眉山】成都からバスで約2時間。/【楽山大仏】成都からバスを乗り継ぎ約3時間。
執筆協力者PROFILE
大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。
アクセス
【峨眉山】成都からバスで約2時間。/【楽山大仏】成都からバスを乗り継ぎ約3時間。
執筆協力者PROFILE
大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。
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