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中国において最も早く仏教寺院が建立された地のひとつ
中国北部の山西省に位置する五台山は、「5つの台地を擁する山」を意味する名をもち、中国四大仏教聖山のひとつに数えられています。ここは中国において最も早く仏教寺院が建立された場所のひとつであり、西暦1世紀から20世紀初頭にかけて次々と寺院が建てられてきました。文殊菩薩の聖地としても知られる自然豊かな山中には、現在68の寺院建築が点在しています。なかでも仏光寺の東大殿は、857年の唐代に建立された貴重な木造建築で、内部には等身大の粘土像が安置されています。また、明代に建てられた殊像寺には、五台山で最も高い約10mもの文殊菩薩像が鎮座しています。
皇帝によって始められた五峰巡礼の伝統
五台山の寺院群は、周囲の山々の景観と切り離せない存在です。高く切り立つ峰々や、松やモミ、ポプラ、ヤナギなどが茂る深い森、そして青々とした草原といった美しい景観は、唐代以降多くの芸術家によって称えられてきました。敦煌石窟にも、五台山の寺院と自然景観を描いた壁画が残されています。歴史的には、北魏時代から1,000年の間に9人の皇帝が文殊菩薩に敬意を表すため、合計18回もの巡礼を行っており、その記録は今も石碑や碑文に刻まれています。この皇帝によって始められた五峰巡礼の伝統は現在まで受け継がれています。また、歴代の皇帝や学者によって収集された膨大な蔵書を有する五台山の寺院は、仏教文化の重要な宝庫となっており、現在もアジア各地から多くの巡礼者を惹きつけています。
アクセス
現地へのアクセスは、五台山空港から五台山機場バス(五台山景区線)に乗り、「五台山景区」バス停で下車後、徒歩で約30分。また、北京や天津、忻州など各都市から五台山行きの長距離列車も運行している。なお、五台山駅から中心部となる観光区のタイホアイまでの距離は約48km。
執筆協力者PROFILE
國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。
アクセス
現地へのアクセスは、五台山空港から五台山機場バス(五台山景区線)に乗り、「五台山景区」バス停で下車後、徒歩で約30分。また、北京や天津、忻州など各都市から五台山行きの長距離列車も運行している。なお、五台山駅から中心部となる観光区のタイホアイまでの距離は約48km。
執筆協力者PROFILE
國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。
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