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19世紀の鉄道技術を駆使した建設
インドには英国統治時代に開通した山岳鉄道がいくつかあります。そのなかで、インド北東部の有名な紅茶の産地であるダージリン地方にあるのが1881年開通の「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」で、1999年に世界遺産に登録されました。その後2005年には南西部にある「ニルギリ山岳鉄道」、2008年には北西部の「カールカ=シムラー鉄道」が世界遺産に追加登録され、現在この3路線が「インドの山岳鉄道群」として世界遺産になっています。いずれも19世紀後半の最新技術を駆使した都市と山岳地を結ぶ鉄道建設の代表例です。
紅茶と避暑客を運んだ「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」
「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」は1881年に開通した最古の山岳鉄道です。有名なダージリン紅茶の運搬と避暑客(主に英国人たち)の輸送が目的で建設されました。麓から山間を縫うように走り、総延長88km、最高点は標高2258mです。トンネルなどのコストのかかる土木工事をせず山の側面を走るため、70%以上がカーブの連続です。さらにレールの幅も61cmと狭くせざるを得ないため、とても小型で非力な機関車しか走らせられませんでした。そのため平均時速は10km/hとゆっくりで、終着のダージリン駅まで7-8時間かかります。近年では逆にこの小さな機関車が「トイ・トレイン」として人気となりました。ダージリン駅からは世界第3の高峰カンチェンジュンガを望むことができます。
「ニルギリ山岳鉄道」と「カールカ=シムラー鉄道」
「ニルギリ山岳鉄道」はインド南西部のニルギリ高地を走る山岳鉄道で、1908年に完成、総延長は46km、線路の幅は1m(メートルゲージ)で、麓から急こう配で登っていくため唯一ラック式の登山鉄道でした。ニルギリ高地も有名な紅茶の産地で、かつ標高2000mを超える避暑地でもあります。インド北西部の「カールカ=シムラー鉄道」は1903年に完成、総延長96kmで1,000近くの橋やカーブと100以上のトンネルがあります。これは英国統治時代に麓のカールカから「夏の首都」といわれた高地シムラーに英国人の高官と貨物を運ぶために建設されました。
アクセス
一番アクセスしやすいのは「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」。日本からニューデリーへ直行便で行き、そこから国内線でバッグドグラ空港まで。さらにそこから鉄道の起点となるニュー・ジャルパーイーグリー駅まで、車で約50分。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
アクセス
一番アクセスしやすいのは「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」。日本からニューデリーへ直行便で行き、そこから国内線でバッグドグラ空港まで。さらにそこから鉄道の起点となるニュー・ジャルパーイーグリー駅まで、車で約50分。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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