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「何もない」砂漠に備わる価値
ナミビアの大西洋側に位置するナミブ砂漠は、広大な海岸砂漠であり、訪れる人々を魅了する世界最古級の美しい砂漠です。ナミブとは、現地の主要民族であるサン族の言葉で「何もない」という意味です。海岸砂漠とは、文字通り海岸付近にある砂漠なのですが、大陸の西側にあることが特徴です。ここには冷たい海流が流れ、その結果上昇気流が発生しづらく、雨がほとんど降らないため砂漠が形成されます。ナミブ砂漠以外にも、ペルーとチリにあるアタカマ砂漠も海岸砂漠として有名です。ただし、ナミブ砂漠の砂丘の成因には他の要素もあり、南アフリカのドラーケンスベルグ山脈周辺から運ばれてきた砂塵が海風により内陸へ押し返されて、堆積していくということが挙げられます。また、砂に鉄分が付着し酸化するため、酸化鉄の色によって砂漠が赤く見えます。これらは世界的にも非常に珍しい現象であり、ナミブ砂漠の価値を語る上で欠かせない要素となっています。
「何もない」砂漠でも逞しく生きる生物たち
生物にとっては過酷な環境と言えるナミブ砂漠ですが、海霧の影響もあり、水分をある程度吸収できる環境になっています。その結果、オリックスやそれを狙うライオンなども生息しており、固有種の無脊椎動物や8種の爬虫類なども生息しています。また特徴的な植物も生育しており、ウェルウィッチアと呼ばれる植物が代表的です。和名で「キソウテンガイ」という名で呼ばれるこの植物は、寿命が非常に長く、確認されている最古の個体は樹齢1,000年以上と考えられています。以上のことから、「何もない」砂漠と言えど、確かに生命の息吹を感じることができ、ナミビアという国名も「ナミブ砂漠」からきていることから、ナミブ砂漠は同国のシンボルのような存在であると言えます。
アクセス
首都ウィントフックから車で約5~6時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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