about
幾何学模様や動植物を描いた巨大な地上絵群
ナスカとパルパの地上絵は、ペルー南部の乾燥したナスカ高原とパルパ平原に広がる約450㎢の地域に点在しており、紀元前500年から紀元後500年にかけて、数千点以上の地上絵が描かれました。この地は年間平均降水量が10mm以下の乾燥地帯で、台地の表面に広がる褐色の小石を取り除くと、白い砂が露出するため、この色の違いを利用して地上絵が制作されました。
近年でも発見され続けている地上絵
これらの地上絵は、1926年に米国の人類学者アルフレッド・クローバーらによって発見されました。当時発見されたのは放射線に広がる直線の地上絵だけでしたが、動物や昆虫の形をした地上絵は、1940年代以降に米国の歴史学者ポール・コソックとドイツの研究者マリア・ライヘによって発見されました。その後も研究調査は継続し、近年でも新しい地上絵が発見され続けています。
宗教儀式や天文学的目的を持つとされる地上絵
これらの地上絵は、パラカス文化(紀元前400年~前200年)とナスカ文化(紀元前200年~紀元後500年)によって描かれたとされています。多くの地上絵は、宗教的・儀式的な目的で使用されたと考えられており、特に天文学的な意味合いがあると指摘されています。
アクセス
リマからナスカまでバスか車で6~8時間。ナスカの町からセスナ機で地上絵を上空から観覧するのが一般的。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
アクセス
リマからナスカまでバスか車で6~8時間。ナスカの町からセスナ機で地上絵を上空から観覧するのが一般的。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
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