ネゲヴにある香料の道と砂漠都市群
マムシトの都市遺跡。ネゲヴ砂漠に通された「香料の道」沿いに都市が築かれた

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : イスラエル国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2005年 登録基準 : (iii) (v) 遺産の面積 : 66.55㎢ バッファ・ゾーン : 638.68㎢ 座標 : N30 34 26 E35 0 33

about

アラビア半島と地中海を結んだ貿易路

ネゲヴ砂漠に点在するナバテア人のハルザ、マムシト、アヴダト、シヴタの4つの都市および関連する要塞や農業景観は、香料とスパイスの交易路の地中海側につながる道沿いに点在しています。このルートは、アラビア半島南部から地中海まで乳香と没薬を運ぶために、2,000km以上にわたって広がる交易路網でした。この交易は紀元前3世紀から紀元後2世紀にかけて大いに栄え、莫大な利益を生み出し、ヘレニズム・ローマ世界における乳香の経済的、社会的、文化的な重要性を雄弁に物語っています。また、この道は物資だけでなく、人材や思想の通路にもなりました。

過酷な砂漠環境に対応した高度な都市計画と水資源管理

この遺跡群は、都市の建設、要塞、キャラバンサライ(隊商宿)、そして精巧な灌漑システムの遺構を通じて、過酷な砂漠環境で貿易と農業のために、人々がその環境をどのように開拓していったのかを示しています。特にダム、水路、貯水槽、貯水池といった高度な集水・灌漑システムからは、ナバテア人が厳しい砂漠の環境下で持続可能な農業システムを創り出すために行った工夫と努力を見てとることができます。この遺産は、紀元前3世紀から紀元後4世紀までの約700年間にわたるナバテア人の都市計画と建築技術の包括的な姿を映し出していると言えるでしょう。

アクセス

テルアビブから拠点のベエル・シェバへは鉄道やバスで1時間30分ほど。 そこから各構成資産へは車で40分~1時間30分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。

遺産DATA

保有国 : イスラエル国
分類 : 文化遺産
登録年 : 2005年
登録基準 : (iii) (v)
遺産の面積 : 66.55㎢
バッファ・ゾーン : 638.68㎢
座標 :N30 34 26 E35 0 33

アクセス

テルアビブから拠点のベエル・シェバへは鉄道やバスで1時間30分ほど。 そこから各構成資産へは車で40分~1時間30分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。